我等がゴー宣道場は、骨法道場の皆さんの誠心誠意の献身に支えられた前回(7回)迄が「序章」とすれば、今回からいよいよ第1章の幕開け。
さて、どんな新しいスタートを切ることが出来るか。
月並み乍ら、期待と不安が交錯していた。
詳しい内容は、やがてアップされる本編と「語らいタイム」の動画を見て頂くとして、参加者(道場生)から「これまでで最高」との声も上がったように、非常に充実した議論になったと私も思う(どうも毎回、これまでで最高、との声が上がっているような気もするが)。
21歳の道場生のアンケートには「これまでの人生で最も濃密な3時間半だった」と書いてあった。
彼にとって、それは偽りのない感想だろう。
まず、基調講演をされた砂澤氏の、決して雄弁ではないが、実体験に裏打ちされた誠実な話し振りに、会場の誰もがアイヌ問題の「重み」を感じ取ることが出来たはずだ。
特に、氏の祖父、父から受け継がれて来た誇りをかけた生き方の持つ迫力が、我々の胸を打った。
続いて小野寺道議が淡々と語った報告も、その中身は、北海道における知られざるアイヌ行政の歪み、腐敗の実態を暴露した衝撃的なものだった。
難しいテーマだったにも拘わらず、道場生の活発な質問や、小林さんの呼び掛けへの見事な応答が、今回の道場を盛り上げるのに、大きな貢献をしたことも、見逃せない。
途中、やや無責任な印象を与える質問が出て、私が少し強めに叱責する場面もあったが、叱責に対する質問者の潔く素直な態度は、ゴー宣道場生らしく立派だった。
圧巻は、締めくくり近くでの小林さんの力のこもった発言だろう。
これがゴー宣道場か、と会場で感動した人も、多かったに違いない。
私も、深く感銘した。
動画で初めて見る方は、ぜひお見逃しなく。
なお動画を見る際、一部の発言に差別的な印象を受けたり、逆に痛快に感じたりする人がいるかも知れない。
だが、全体の文脈の中で、発言者の真意を正しく受け止めて頂きたい。
当日、縁の下の力持ちとして道場の運営を支えてくれた門弟の皆さんに、この場を借り、感謝の気持ちを込めて、心から拍手を送る。
次回も「これまでで最高!」と思って貰えるえるよう、小林さんをはじめ師範の皆さんの後ろに従って、微力を尽くしたい。