ひょっとしたらどこかで誤解が生まれているかも知れない。
それを放置するのも誠実な態度ではないだろう。
そう思って筆をとることにした。靖国神社崇敬奉賛会の青年部(愛称あさなぎ)のことだ。
私のブログや道場での発言などから、「あさなぎ」をあたかも運動体の一種のように錯覚している人はいないだろうか。
もしそのような誤解が生まれているとしたら、残念だ。
神社には普通、地元にそれを支える氏子の組織があって、祭典の時などに手伝いをしたり、さまざまな役割を果たしている。
その際、どこでも青年部の貢献は決して小さくないはずだ。
「あさなぎ」の位置付けも、基本的にそれと何ら変わらない。
大祭の前に境内の掃除の手伝いをしたり、一般の神社で正月に初詣の人たちに甘酒を振る舞ったりするように、終戦記念日に喉が渇いた参拝者に麦茶配りをしている。
それが果たして「運動」なのだろうか。
勉強会を開いて戦争体験者の話を拝聴したり、会員から希望者を募って戦跡地を訪ねたりするのと、他の神社の氏子会で祭神について学んだり、ゆかりの地を旅したりするのと何か違うだろうか。
もし靖国神社だから「運動」のように受け取られているとしたら、それはこの神社へのいかにも戦後的な偏見のためと言うほかない。
このことは、運動なるもの自体が良いとか悪いということとは無関係に、確認しておきたい。
アメリカでアーリントン墓地の清掃活動をしているボランティア団体があったら、それも「運動体」と扱われるだろうか。
……って「誤解」されているかも知れないということ自体、私の思い違い、誤解かも。
なら、こんなこと書く必要もなければ、わざわざ読んで頂き恐縮至極。