Q2
典範改正について天皇陛下のお考えを拝察できるようなお言葉は?
A
平成21年11月6日のお言葉。
記者が質問の中で「皇室についてはこの先、皇族方の数が非常に少なくなり、皇位の安定的継承が難しくなる可能性があるのが現状」と述べたのに対して、
「皇位の継承という点で、皇室の現状については、質問のとおり」
とおっしゃられ、率直に現状への危機感を表明しておられる。
ただし、憲法第二条に典範の改正はもっぱら「国会の議決」によると規定しているので、
「皇位継承の制度にかかわることについては、国会の議論に委ねるべきである」
として改正の内容そのものには直接、踏み込まれず、国会の責任を指摘するにとどめておられる(この点については、平成14年12月19日のお言葉でも同様のことをおっしゃっておられる)。
(つづく)