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2025.2.23 07:00皇室

2.26事件や厚木航空隊事件の危うい共通点と尊皇とは何かを考えました。

皆様、こんにちは!DOJOサポーターのイノシシ娘(猪突猛進)のランランと申します。

昨今皇統クラブ活動、フレンドリッチの輪が広がる中、尊皇とは何かを考えたさい、考えさせる二つの事件があり、ご紹介したく思い失礼致します。

2.26事件とは一般に日本で起きた二・二六事件(にいにいろくじけん)を指し、1936年の2月26日から2月29日にかけて発生した日本のクーデター事件の事を言います。

これは若い将校たちが現状の政府体制に不満を持ち、政治腐敗や農村困窮の要因は元老重臣と観てこれを排除すれば天皇親政が実現でき、また、尊皇を持って日本を新しい体制にしようとし、各要人を襲撃したとあります。

彼らは純粋に尊皇を掲げ、今ある体制より善い政治体制にしたいとあったそうですが、実際は 独りよがりの思想で国内や人心を悪戯に乱した感強く、尊皇と懸け離れた所行でした。 また、先の見通しも甘く、クーデター後の日本の舵切りをどうするかも曖昧さがあり、国内外に混乱をもたらすリスクなど考えていたのか疑問が残ります。

更に尊皇と謳いながら、当の陛下の真意を測らず、一方通行の想いでの軍を使っての行動には 同じ尊皇の心ある身で観てもこれはいけない事だと思い、当時同じ内部にいたら、止めんかこの馬鹿者ッ!と言い止めようとするかもと思いました。結果、昭和天皇の意に反し、彼らは逆賊として鎮圧されました。彼らが尊皇に寄せる心や腐敗した政治体制などの不満や反発は分からなくもないですが、事を性急にし、周囲の人々を巻き込み、重臣を問答無用で討ち、上を巻き込むのは純粋ゆえの危うさがあり、純粋まっすぐ君の危うさがあると感じました。

若者の情熱や行動力は国の将来にとっても大事なことですが、一番大事な陛下の真意を汲むのが出来ないとただの暴走でしかなく、皇統クラブ活動する身としては気を引き締めなければと思う次第です。

もう一つ、一方通行の尊皇心が暴走した事件に、厚木航空隊事件(あつぎこうくうたいじけん)がありました。この事件は終戦直後の1945年8月15日に、厚木海軍飛行場で第三〇二海軍航空隊(302空)司令の小園安名大佐が起こした騒乱事件を指します。日本の降伏を受け入れられず、連合国軍と徹底抗戦する!というビラを戦闘機でまきました。

この事件では各航空隊に 302空の使いが来て共に決起せよ!と促しが来たらしく、心ある航空隊からはにべもなく拒まれたそうです。中でも、陛下の意を汲んだと言われる源田実司令率いる343空では、志賀淑雄飛行長が「わが隊は行動をともにしない。余計なことをするな、帰れ!」と一喝して追い返し、 筑波海軍航空隊飛行長・進藤三郎少佐達も302空の使者が降伏の軍使を乗せた飛行機を撃墜するよう促されると、「味方機を撃てるか!」と一蹴し、追い返されるなどで、各航空隊の支持を得ることはできず、結果6日後に鎮圧されました。

これも独りよがりの尊皇の行動と言えるかと思われます。 この二つの事件を踏まえて、一方通行で周囲や陛下達に迷惑かけるのではなく、真の尊皇活動とは陛下の心を想い、民意のある振る舞いが肝要と思いました。以上です。

 

 


 

 

『昭和天皇独白録』で、昭和天皇は「この時(2.26事件)と終戦の時の二回だけは積極的に自分の考えを実行させた」と語っておられますが、その2回とも、そのお考えに背いた者がいたわけです。

しかし多くの軍人は「承詔必謹」(しょうしょうひっきん=天皇の詔を承れば、必ず謹んで実行せよ)という言葉の通り、そのご意思に従ったのでした。

さて、今日は天皇誕生日です。
天皇陛下は、誰をご自身の次の天皇にと考えておられるのか。
もうほとんど明白に推察できそうなのですが、現在の尊皇のフリしている自称保守・ネトウヨは、「承詔必謹」で従う気はないのでしょうか?

その前に、そもそも「承詔必謹」って、読めるんでしょうか?

 

 

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