はじめてのよしりん第13回
本日は投稿フォームから、
北海道公務員46歳男性 nicさんの
「はじめて」をご紹介します!
私の『初めてのよしりん』
私は生まれも育ちも北海道で、今から30年ほど前は左翼史観一色、私ももれなく反日青年だった。当時は戦前の日本を批判するのがマナーだった。 しかし、そうはいっても当時の私は「太平洋戦争」がどんな戦争だったかは全然知らない。
知らないのに非難するのは気持ちが悪いので、概略だけでも知ろう(というよりどんな悪いことをしたのか調べてやろうという多分に意地悪な動機で)手に取ったのが小林よしのりの「戦争論」、ではなく山岡荘八の「小説太平洋戦争」。
山岡荘八は日本会議の前身「日本を守る会」の創設に携わった人らしいが、私はその思想はよく知らない。それでも「小説太平洋戦争」は天皇愛と祖国愛にあふれており、私の頭の中にいる「世界征服をたくらんだ昭和天皇」と「虐殺大好き日本軍」のイメージとはあまりにかけ離れていて、今風に言えば脳がバグった。
そもそも戦前の日本を肯定的にとらえるという考え方がこの世にあるということ自体がカルチャーショックで、それからこの新しい世界のことをもっと知りたくてたどり着いたのがあの「戦争論」、ではなくて「教科書が教えかねない自虐」という小林よしのりと竹内義和との共著本。超マイナー。
でもこれが私の『初めてのよしりん』だった。
自分の知識欲、好奇心が満たされ、タブーだと思い込んでいた「自分の国を肯定的にとらえる」ことは決して悪いことではないのだと初めて感じたのを覚えている。そして本当は自分の国を愛したかったのだ、ということに何となく気づいた。
その翌年、満を持して登場したのが「戦争論」。
一冊の本の発売をあれほど待ち焦がれたことは人生でこの時以外にない。 その後、小林よしのり信者といわれるのが嫌で少し離れた時期もあったが、少し成長して、結局ここに戻ってきた。
先生の著作にどれだけ学ばされたかわからない。
小林よしのりと同じ時代に生きて、リアルタイムでその著作に触れられたことはとてもありがたいことだと感じている。
愛子皇太子を目指す最後の戦い、先生の本を買うくらいしかお力になれないのが悔しいが、応援しています。
長文失礼しました。
『教科書が教えかねない自虐』ですか!
この本は、まさに『戦争論』の前哨戦として出版された本です。
タイトルと表紙は『教科書が教えない歴史』のパロディで、『教科書が教えない歴史』とは何かというと…って、いまじゃすごく説明が必要になりそうですね。
共著者に「日本の戦争冤罪研究センター」というのが入ってて、個人的には思い入れもあったりしますが、省略します。
この本は、『自虐でやんす』と改題して文庫化されました。
確かに超マイナーではありますが、「戦争論前夜」の状況を真空パックしたような本で、いま見ると歴史資料的な感じもしてきます。
そして、あの自虐史観全盛期に、観念の大転換を経験してきたという体験談が本当に実感的で、その過程に『教科書が教えかねない自虐』もあったというのも、とても感慨深いです。
あなたにはあなたの「よしりん」がある!
あなたの「はじめてのよしりん」、
ぜひこちらにお寄せください!!
https://aiko-sama.com/archives/50096
BACK NUMBER!
第1回 トッキー
第2回 マックンさん/tubafreddieさん
第3回 anamochiさん/枯れ尾花さん
第4回 masaさん/Richard Tigerさん/突撃一番さん
第5回 ハートマン軍曹さん/タヒガシさん/ふぇいさん
第6回 DANさん/ねこまるさん/ダグドラえもんさん
第7回 あゆむさん
番外編 大須賀淳さん
第8回 あしたのジョージさん/サトルさん/グッピオのオオカミさん
第9回 ありんこさん/ねこ派さん
第10回 KOさん/神奈川のYさん
第11回 基礎医学研究者さん/希蝶さん
第12回 コチャコさん/智之丞さん/かずずさん