『SPA!』2/4号の倉山記事、久々の皇位継承問題。
いやーすさまじい。バカが炸裂している。
今月31日に皇室典範改正に関する全会派の会合が
開かれるとのことで、3つの論点を取り上げている。
①悠仁殿下までの流れを揺るがせにしない。
②旧皇族の男系男子孫の皇籍取得。
③内親王・女王が結婚後も皇族として皇室に残る。
(これについてはお相手別に詳述)
A旧皇族の男系男子孫と結婚する場合
B現行法に従って皇籍離脱とする場合
C皇族と民間人の結婚とする場合
Dお相手を准皇族とする場合
このような具合で記事が構成されているのだが、
もういきなり①で「真っ向から反対を唱える政党は
存在しない」などと、これが既定路線であるかのような
書き方をしているから悪質極まりない。
なんでゆるがせにしてはならないのか、一切記述なし。
いみじくも同じ号「愛子天皇論」では、こう書かれている。
「そもそも男系カルトの『悠仁さままでは、
ゆるがせにできない』なんて言葉が
皇位継承についての知識がまったくない
パープリンの証明である」
「皇位継承順位をゆるがせにしてはいけないのは
『皇太子』だけだ!」
そもそも「ゆるがせにしてはならない」なんて、
実態は男系絶対という持論を通したい私心の表れでしかない。
どんなに尊皇気取りしていたって、
皇太子不在という重大事をスルーしているのだから
本当は天皇にも皇室にも一切の関心がないのだ。
もちろん、皇位の安定的な継承にも。
②については、あれこれ書いているが
意味がないので飛ばす。
③は、CとDについて取り上げる。
Cの「妻が皇族、夫が民間人」という場合の不都合
(夫にはさまざまな権利があるが妻にはない)について、
倉山は「一理ある」と言っている。しかし
「個々の論点すべて、対処できなくはないはず」と
書いて流している。
えええ、どうやって対処するの?
「夫婦で話し合ってね」という問題じゃないことぐらい、
憲政史家の倉山センセならわかるはずでは?
軽く流してる場合じゃないよ、少しはマトモに考えろ。
で、記事ではD「配偶者を准皇族にする」案を熱く語っている。
いつぞや披露していた倉山の自説である。
しかし「准皇族」って。
藤原氏の先例についてつらつら書いているが、
我々は先例の時代を生きているんじゃない、
現代を生きているんだよ?
令和だよ、わかる???
「杓子定規に先例を再現し続けるなど不可能」などと
理解あるようなふりをしているが、
再現し続けることが不可能な男系男子継承をごり押しし、
先例が重要だからと「准皇族」を主張している張本人が何を言う。
自家撞着も甚だしい。
そして最後は、(いつもながら)意味不明の極致。
今回の皇位継承問題に関して、
絶対にやってはいけないことは何か。
一般人の男を皇族にすることである。
女系天皇容認論者は、
「女は結婚すれば皇族になれる。
それも明治になれるようになった。
だから男も皇族と結婚して
皇族になれて何の問題もない」と
軽く言ってくれるが、何の証明もしない。
少しは学問的態度を身につけてもらいたいものだ。
え、証明って何?
先例を挙げろってこと?
それが学問的態度ってこと?
えらそうな割に浅薄、先例原理主義は変わらない。
繰り返すけど、我々は現代に生きているんだよ?
思い込みが過ぎて言葉が通じる気がしないが。
そもそも、倉山は皇位継承問題の本質を全くわかっていない。
問題の本質は「一般の男を皇族にしないこと」なんかではない。
「なぜ直系のお子様が皇位を継承できないのか」である。
この問題の本質から逃げ回っている限り、
いつまで経っても的外れの上滑りは続く。
1ミリも成長しない倉山。お気の毒さま。
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