ゴー宣DOJO

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大須賀淳
2025.1.25 07:54その他ニュース

「保守のゆがみ」の源流

ゴー宣DOJOのヒゲ担当者(自主的)として、このニュースで笹川陽平・日本財団会長のアクロバティックなヒゲに反応してしまいました。

 

それはひとまず置いて…(もうヒゲの話は出てきません

 

笹川、刑務所というキーワードが並ぶと、いわゆるA級戦犯被疑者として「巣鴨プリズン」に収監されていた、父の笹川良一を連想する人も…多くは無いか。とりあえずここに一名(大須賀)いました。

 

東條英機らの処刑が実行された翌日の1948年12月24日、A級戦犯被疑者の中でもアメリカに協力的だった笹川良一、岸信介(安倍晋三元首相の祖父)、児玉誉士夫らは不起訴となり、即日釈放されました。

 

その後の1961年、笹川良一は反共活動の中で統一協会との関わりを持ち、1963年には教団顧問に就任して合同結婚式にも参列。統一協会は1964年に日本の宗教法人格を取得し、巣鴨プリズンで笹川の朋友であった岸信介の自宅隣に教団本部を置きます。

 

統一協会を日本の中枢に侵入させてしまった件については、笹川良一、岸信介の両名は間違いなく「戦犯」と呼べるでしょう。

 

さて、笹川良一が「日本船舶振興会」として創設した現・日本財団の会長が息子である笹川陽平ですが、自身のブログで竹内久美子の言説を絶賛しており、男系男子固執の考えを持っている事がわかります。

 

竹内を信奉して男系固執している時点でこの人のリテラシーは全くアテになりませんが、2011年には福島第一原発事故由来の放射線量についての発言に対し、よしりん先生が怒りの記事を書いています。

誤った科学知識による不道徳という点では、無責任な放射線量許容も、Y染色体の理屈も、まったく同じライン上にありますね。

 

笹川陽平の言説は、現在のいわゆる(エセ)保守界隈のテンプレ的なもの。こうした「保守のゆがみ」の源流は、東京裁判に始まる「戦後」の流れと完全に一体であった事がよくわかります。

 

これを俯瞰すると、男系男子固執で皇室の存続を危うくするような振る舞いも、それこそ「戦後レジーム」の一部であると思わずにはいられません。

 

いわゆる保守界隈って、本当に何を保守したいのだろう?

大須賀淳

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テーマ: ゴー宣DOJO in大阪「天皇は双系が伝統である!」

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