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小林よしのり
2024.11.22 11:21日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』感想2

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』の感想を
続けて書いておく。
かつての日本版より、インド版はもっと低年齢層
向けかもしれない。
幼稚園児が見ても目が離せない可愛さになって
いるのではないか?
それでも邪悪な大人であるわしが見ても、十分
楽しめる。
赤ちゃんは何時間見ても飽きないから、それと
同じ効果かもしれない。

『茶魔電』のお話
冒頭から、お父ちゃまからのお遣いにやたら意気込む
茶魔の顔と声が面白いし、どんどんハードルを下げて
甘やかすお父ちゃまも面白い。
色がついてしっかりと描かれた茶魔電やレール敷設隊が、
ますます可愛く面白くなっていてとても良い!
ピンクの車掌姿の茶魔、ピンクの茶魔電が可愛いし、
貧ぼっちゃまと兄弟たちの貧保列車も良いし、
日本語の「ハイヤホー!ハイヤホー!ハイヤホー!」
という掛け声がインド風なのか、楽しい。
袋小路が沙麻代ちゃんを取り戻そうと乗ってくる
バスもよく描けている。
強盗のつぶらな瞳も可愛いし、沙麻代ちゃんと一緒に
なって「キャーッ」と叫ぶ強盗が可笑しくて笑った。
気になるのは、茶魔電に乗った沙麻代ちゃんが、
股を開いて男座りしてること、沙麻代ちゃんは
お嬢様だから、斜めに両脚そろえた座り方に
して欲しい。
沙麻代ちゃんが、白い靴下だけで、赤い靴を履いて
いない箇所があること。これは修正して欲しい。

『絶交仮面』のお話
やっぱり絵が描きこまれて色がつくと鮮やかだし、
見ているだけで楽しくなるな。
絶交仮面の姿で仮面に隠れているのに表情が豊かな
茶魔、「セミませんねえ〜」の茶魔、カマキリに
ビビる茶魔、貧ぼっちゃまの妹・舞の絶交仮面2号の姿、
ふんどし仮面になった貧ぼっちゃま……
どれもおもしろ可愛い。
絶交仮面の頭にタバコの吸い殻が乗ってしまい慌てる
茶魔、そこからゴミ捨て場に火が移ってしまい
ボヤ騒ぎになったところへ、茶魔が小便小僧の像を
持ってきて一緒におしっこをして消すところも笑った。
絶交仮面がクルクル回りながら男の肛門に
「回転ぜっこうもん」するのも最高に楽しい。
よく見ると、舞の仮面や甲羅が段ボールで作られて
いるのも、ちゃんと描かれていて芸が細かい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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