男系男子による皇位継承に固執する議員は、自民のみならず幅広い政党の中に存在します。
これは見方を変えると、男系男子固執は「超党派の〝閥〟」(閥:「財閥」「学閥」「軍閥」など、利害を共有するグループ)と言えるでしょう。
9割の国民の常識的感覚とも乖離し、国連委員会からの勧告にも威勢だけ良い罵詈雑言をヒステリックに叫ぶノイジーマイノリティーの一団は、もはや「男系固執閥」と呼ぶにふさわしい様相です。
この閥の理屈に対し、ストレートに賛同している議員は、論は承服できなくとも「ああ、国よりも自グループの利得を優先する国賊なのだな」と理解できます(よっ、国賊!(本来の意味で)憎いねえ!)。
問題は、さしたる思慮もなく、波風たてずにやり過ごすには「悠仁さままではゆるがせにしない=愛子天皇と言えない」にしておけば「正解」なんじゃ?とボンヤリ思ってしまっている層です。
ほんの少しでも皇位継承に関心をもてば、男系男子限定の継承はもはや八方塞がりである事が明白な現在においては、この「ボンヤリと」のスタンスも、しっかりと「私は男系固執閥のお仲間です!」と言っているのに等しい行いです。
これ、最近話題の何かに似ていないでしょうか?
私には「闇バイト」の構造に、とても似ているように見えます。
いわゆる闇バイトに応募して「仕事」をしてしまった者は、たとえ知らなかったにせよ犯罪者として逮捕される事から逃れられません。
少し厳しい事を言えば、たとえ自分の責任ばかりではない原因による貧困が背後にあったとしても、自分の中の常識や倫理で「おかしい」と感じた時点で引き返せなかった事は、積極的に犯罪へ加担したのと同じ事になってしまいます。
「女性・女系天皇に賛成」と言わないと男尊女卑者と思われる!という感覚はありながら、それでも「愛子天皇とは言えない」議員は、「闇バイトに応募してしまっている者と同じ」という自覚はあるでしょうか?
選挙という仕組みは、とかく色々な「世間」と深く交わる事が不可避な事は理解できます。
しかし、「地元のセンパイから誘われ、断れずに闇バイトに手を染めた」としても行為自体は免罪されないのと同じく、男系固執閥に忖度した時点で「自分も加担」しているのだと、特に公職にある人には深く自覚して頂きたいです。