DOJO翌日、再び平和記念公園を訪れ、
原爆死没者追悼平和祈念館の企画展
「暁部隊 劫火へ向カヘリ-特攻少年兵たちのヒロシマ-」
を見た。
入り口にマルレのレプリカ。
企画展はどこなのかとぐるーーーっと回ったら、
なんのことはない、入口(というか出口?)の一角に
ちょっとした展示があるのみ。
だけど、原爆投下直後に陸軍船舶司令官が救護活動を
命じていることをちゃんと伝えていて、妙に感心してしまった。
以前行ったホロコースト記念館は、杉浦千畝のことは
褒め称えていても、同じくユダヤ人救出のために尽力した
樋口季一郎中将のことは1ミリも触れていない。
展示品は少ないけれど、大画面の映像が圧巻。
暁部隊の兵士たちの証言で構成され、それぞれに物語があった。
また、証言の音声は続いているのだけど、映像は途切れ、
ブラックアウトした中に白く、小さなテロップがポツン。
そうしたカットが効果的に入れ込まれていて、
かえって臨場感が生まれている。
白人の若い女性が目を真っ赤に腫らしていた。
地道に証言映像を撮りためてきた底力のようなものがあったな…。
そこから歩き、路面電車に乗り、さらに延々と歩き、
辿りついた先はこちら。
陸軍被服支廠。
以前から行きたいと思っていたのだけれど、
中心部からは少し離れているため、なかなか訪問が叶わなかった。
住宅街と学校の合間に、いきなり、この巨大な建造物。
鉄製の扉はところどころひしゃげている。
軍服や軍靴を作っていて、原爆投下後は救護所にもなった。
なんと今年に入って重要文化財に指定されていた!
隣の工業高校の校庭からは、部活動にいそしむ若人たちの掛け声。
しばし佇む。
萌えました。
どうか良いカタチで戦争遺構として保存されますように。
佇みすぎて、あやうく帰りの新幹線に乗り遅れるところでした。