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小林よしのり
2024.10.28 13:14日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』の感想です。

着色されたインド版『おぼっちゃまくん』のアニメが3本、
送られて来た。
やっぱりアニメになると、可愛いし、絵が綺麗だし、
見やすくて最高だ。
感想を書いておきます。

『応援団に入部ぶぁい』(アニメーション)
茶魔の女装姿・茶魔美がすっごく可愛い!
表情がよく描けているし、ヘリコプターからロープで
吊られて動く茶魔や、鼻ホジホジしている茶魔、扇子を
両手に猫を応援する茶魔、団旗を振って凶暴な顔をして
応援する茶魔などなど、どれも面白く笑える絵になって
いる。
茶魔の声も相変わらず可愛い。
応援団もよく描けているし、相撲部も出てきたりと、
日本ならではの要素が出てくる回になっていて、
インドの子供たちにとってはきっと新鮮だろう。

『警察犬』のお話(アニメーション)
警察犬になって金メダルを取りたいという、茶魔の
発想がそもそも異常で、馬鹿っぽいから、インドの
子供たちも笑ってくれるだろう。
金メダルにキスしている茶魔が面白いし、その後、
沙麻代ちゃんやお父ちゃまが言う「金メダル」に耳が
大きくなって聞き入る茶魔も可愛い。
盲導犬になろうと犬の口と尻尾をつけて登場した茶魔の
姿が可笑しくて、思わず吹き出してしまった。
「ゆるしてちょんまげ~!」のちょんまげが、めちゃ
デカくて面白いし、「あんたの言うことなんか、機関車~!」
の機関車姿になっている茶魔も可愛い。
茶魔語が連発してアニメ化されているのが、不思議だ。
どう翻訳してるんだろう?

『デコトラ』のお話(アニメーション)
カラーになったアニメーションで見ると、デコトラは
なかなか映える。
デコトラに水たまりの水を掛けられ、べちゃーと倒れて
全身ズブ濡れになった茶魔が、大きなお尻が桃のように
なって「この無礼桃~!」となるはずだが、左上に書かれ
ている下絵では葉っぱも描かれて桃のようになっているが、
アニメーションの絵では普通の大きなお尻になっている。
これは桃にはできなかったのだろうか?
デコトラの後ろに描かれている文字が日本語で、しかも
書体まで筆文字で表現されているのが凄い。
角刈りで腹巻をしたデコトラ運転手のおっちゃんとの
やり取りが可愛いし、おっちゃんの真似をして角刈りに
なった茶魔が可笑しく愛らしい。
沙麻代ちゃんを元気づけようと一生懸命考える茶魔の
可愛さがよく表現されているし、デコトラという文化が
インドでもあるのかどうか分からないが、反応が知りたい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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