昨日、一昨日と取り上げた立憲民主党の北海道8区・逢坂誠二候補ですが、毎晩YouTubeでライブ配信をしており、
質問を募っていたので、下記の内容を送ってみました。
皇統問題に関する質問は私以外の方からも来ていたのですが、特定の質問の内容は読まれず、まとめる形で言及されたので、文字起こししたものを掲載します(こちらの動画の53:58付近〜)
皇室の話について来ているので、ここで若干お話をしたいと思うんですが、まず一つは、立憲民主党の綱領には、私たちは立憲主義を守り、象徴天皇制の下、日本国憲法が掲げる国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を堅持しますということが立憲民主党の綱領に書いてあります。
だから、立憲民主党は天皇制、これを否定しているということは全くなくてですね、この天皇制を大事にしたいということを基本的な姿勢に持っているということです。実はこの綱領は私が書いたもので、私個人も天皇家、皇室というのは極めて大事なものだと考えています。
それから、憲法、憲法には皇位は世襲のものであるということが書いてあります。世襲だ。それから皇室典範には皇位は皇統に属する男系の男子がこれを継承するということが書いてあるわけですね。だから、現行の憲法法体系の中では、天皇は男系男子だということになっている。
だから、私もこのことについては大きく異存はない。今の憲法、それから法律の体系はこうなっているということです。それで、特に私は、この日本ではずっと長く男系で続いてきたこと、この歴史的な重み、これをしっかり受け止める。そして皇室の伝統を後世に守り伝えていく責務があるのではないかというのが私の考え方であります。
だから、そういう意味で言いますと、女系天皇ということについては、ちょっとそうすると、男系というところが途絶えることになるので、そこはどうかなと思ってますね。
ただし、そうはいうものの、皇室を存続させるということを考えていたとき、今は男系男子のお世継ぎがいらっしゃいますので、もちろん数が多いわけではありませんけれども。いらっしゃいますので、きっちり尊重するということが大事なんですけれども、女性天皇については、過去の例を見るとですよ、男系男子が存在しないとか、いろんなことがあるんですけれども、そのときに女性天皇というのがいたことがあるので、だから、その意味でいうと、私は女性天皇を一概に否定するという立場ではないということです。
だから、女性天皇が担うということもあり得るのではないかなというふうに私は思っています。
でも、これだけで話が終わらなくてですね、今の皇室を安定的に今後もその続けていくためにどういう工夫が要るかということについては、今さまざまな議論があってですね、今の段階で、じゃあこうすべきだ、ああすべきだっていうのは、簡単にはなかなか国会の中でも結論めいた方向へはまだいってないんですね。
だから、今の私の思いとしては、皇室の伝統を守る、尊重するをしながら、丁寧な議論をこれからも落ち着いて重ねていきたいなというふうに思っています。ということですね。だから、これをですね、相手の揚げ足をとるようなことをしたり、そうではなくて、みんなそれぞれ理解度も違うところもあるかもしれませんので、落ち着いてやるということが大事なんじゃないかなと私は思っていますね。
まあそういうことで、きょうの来ているお問い合わせについてお知らせをさせていただきました。この点については、繰り返しますけれども、落ち着いた議論が要るというふうに思っていますので、これからもよろしくお願いいたします。さて、そろそろ終わりの時間が近づいて…。
ほとんど昨日紹介したポストと同じ内容を(たぶん原文をチラチラみながら)復唱しているだけなのですが、注目すべきは「女性天皇を容認することが無いわけではない」といった事を思い切り消極的ながら述べています。
実は、担当省庁や逢坂事務所に問い合わせた方のポストで判明したのですが、逢坂候補はNHKアンケートのみならず、昨日のポストの内容まで翻していました。
逢坂候補は、NHKアンケート(女性・女系天皇容認)を見た人だけでなく、男系男子固執の意見を評価して反応したXユーザーの方も裏切っており、それについて配信では一切触れていません。
逢坂誠二という政治家は、有権者に嘘をついても構わないと考える、信頼性ゼロの人物としか思えません。
さて、この騒動を別の角度からも見てみます。実は、昨日の逢坂候補ポストが投稿された後、けっこう早いタイミングで倉山満のチャンネルのアカウントが、次のように反応しています。
私はちょっと「逢坂ポストの男系男子固執テンプレの元ネタは倉山満なんじゃないか?」と疑っていますが、その真相は置いても、実は逢坂候補と倉山満には共通する傾向があります。
それは、発信・主張する内容が「ウンチク(蘊蓄)の羅列」的であるという点です。
逢坂候補の配信を見ると、かなりの「蘊蓄好きおじさん」である事がわかります。トーク上の材料としては一向に構いませんが、件の男系男子固執テンプレポストなどは「雑学の本から抜き出して来た知識」のように、思考・思想の痕跡が感じられないものでした。
逢坂候補は、本当は皇室にさしたる興味がなく、それを隠すためには「伝統っぽい」蘊蓄を黄門様の印籠のように示してマウントすれば、相手を黙らせられると思っていたのではないでしょうか?
一方、このサイトや愛子天皇への道をよくご覧になる方はご存知の通り、倉山満の文章はマウントを連発しながら、それらをつなぐ思想力が弱くすぐ論理破綻するので、笹幸恵さんやサトルさんなどの論客に毎回全文添削の勢いで論破されています。
さらに俯瞰してみると、男系男子固執を唱える者の大半は、実は皇統問題を考えるよりテンプレ化したウンチク(一番の定番は「一般人は女性と女系の違いがわかってない!」ですね(笑))を語ってマウンティングしたいだけの承認欲求難民です。
男系男子固執による皇統問題の停滞は、公の観点を欠いた蘊蓄の濫用による「ウンチク禍」であると言えます。
多数の政治家までが禍を振り撒いているのは情けない限りですが、それを打ち払うのがまさに皇統クラブ作戦であると私は思います。
続々と寄せられる皇統クラブの活動報告を読むと、議員や関係者から男系固執テンプレが発せられても、決して議論慣れしていないと思われる人でもしっかり反論し、相手をたじろがせている場面が多々見られます。
これは、皇統クラブ作戦に参加した人が、ウンチク返しではなく、知識、常識、想いを消化した上での自分の言葉を発しているからに他なりません。
逢坂候補は、配信中でこのように述べていました。
みんなそれぞれ理解度も違うところもあるかもしれませんので、
一番理解が足りていないのは、あなたのような、言葉を弄ぶ為政者です。あなたよりはるかに皇室を想い、考えている多くの国民に、謙虚に学んでください。
選挙はまもなく終了ですが、皇統クラブ作戦はここからが本番です。ぜひ「ウンチク禍」を打ち払って行きましょう!