「女性自身」に「『“帝王修行”ともいうべきもの』愛子さま 皇族数問題に揺れるなか宮内庁関係者を驚かせた“覚醒”」という記事が掲載されています。
記事の主題は、ますます高まる国民から愛子さまへの期待と、制度や現状とのギャップを憂慮するもので、高森先生のコメントも載っています。
その中に、注目の一節がありました。
そんな状況のなかで、宮内庁内では“愛子さまの覚醒”が注目されているという。
「宮中祭祀に熱心に取り組まれている愛子さまですが、最近は歴代天皇の式年祭の前に行われる、ご事蹟(事業や功績)についてのご進講も、両陛下とごいっしょに受けられているのです。
7月19日に『後宇多天皇ご事蹟』、8月8日に『平城天皇ご事蹟』、9月6日に『懿德天皇ご事蹟』と、日本赤十字社に毎日出勤されるなか、3カ月連続でご進講を受けられていたのです。これは異例のことで、上皇ご夫妻の長女・黒田清子さんも、内親王時代にご進講を受けていたとは聞いたことがありません」(前出・宮内庁関係者)
日赤での勤務と並行しながら、祭祀に取り組まれ、ご進講も受けられる熱心なご姿勢。愛子天皇論(1)にあった、次のコマがオーバーラップします。
ただ、上の引用の中に一箇所「異議」を唱えるとすれば、最近の愛子さまを以て「覚醒」と呼ぶ事には「何をいまさら!」と言わざるを得ません。
愛子さまが中学生の頃に書かれた短編小説(通称「看護師の愛子」)で既に、国民と苦楽を分かち合い、その希望の象徴となられるご自身のお立場を、聡明でありながらも優しさに溢れた筆致で表現されているのですから(この小説を掲載したのも「女性自身」でしたね)。
記事は、次のように続きます。
いちばんの帝王教育とは、天皇陛下のおそばで、そのお考えや行いを学ぶことだといわれている。
「そういう意味では、愛子さまは幼いころから帝王教育を受けてこられたといえるでしょう。さらに自ら望んで、歴代の天皇のご事蹟を学ばれるのは、“帝王修行”ともいうべきものといえます」(前出・宮内庁関係者)
これはどう考えても「“帝王修行”ともいうべきもの」などではなく「帝王学そのもの」なのですが、奥歯に物がはさまったような表現になるのは、現代において男尊女卑の因習でしかなくなってしまった、男系男子限定の皇室典範による「ねじれ」のせいに他なりません。
皇統問題をポジショントークの道具として濫用してきた石破首相は「日本創生解散」などと空虚なキャッチフレーズを掲げましたが、国民と皇室の想いを置き去りにした狭い政治世間は「創生」などと言う言葉から最も遠い所にあります。
本当の「日本創生」は、因習の払拭と、未来に渡る希望を両輪とした「愛子皇太子」の実現以外にありえないと、改めて強く思います。