「充実した庶民は嫉妬しない」
この言葉は「民主主義という病い」p.17(平等の観念についてのセリフ)からの引用です。
皇族バッシングも、キャンセル・カルチャーも(実は「過剰なカンセンタイサク」も)日本の空気を停滞させている事象の根底には、軒並み「充実していない大衆の嫉妬」が存在します。
これは、長く続く不況のせいとみる向きもありますが、その要素も部分的にあるにせよ、タマゴとニワトリ的ながら「充実していない大衆の嫉妬」自体が経済停滞を長期化させている一因でもあると私は感じています。
嫉妬の原因は、与えられる量が足りないからでも、あらゆる欲望から解脱できないからでもありません。
物事の充実度を左右するのは「当事者感」です。
ニヒリズムは、自分が蚊帳の外に置かれているという疎外感に起因しており、それが諦念や、陰湿な攻撃心に変化して、捨て置くと公を蝕む事態へと至ります。
「当事者感」を得るには主体的な心構えを持つしかないのですが、世の中には足枷や手錠をはめられたわけでもないのに、日常の現実と対峙する事を自ら放棄して「奴隷」になってしまう者も数多く存在します。
ニヒリズムをこじらせたルサンチマンは「奴隷の娯楽」です。
一方、現実に対して真剣に向き合いながらも、ただ悲壮にならず笑いへと昇華できるのは、魂の自由を持ち続けながら生きる庶民だけが楽しめる娯楽です。
明日のオドレら正気か?LIVE「民主主義に希望があるのか?」政治家までが権力を求めるあまり魂を奴隷化させて闇落ちしてしまうしょうもない状況の中、「当事者として」庶民の笑いと生命力があふれる一時にしましょう!
会場で、ネットで、明日はよろしくお願いします!