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小林よしのり
2024.9.5 20:13日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』アニメティクス感想

インド版『おぼっちゃまくん』のアニマティクスが
届いたので、感想を書いておく。

『お父ちゃまの誕生日アニマティクス
まだラフの段階だが、茶魔の表情がこの段階から
かなりわかるように描かれていて、とても良い。
身代わり亀光がもっと詳細に描かれ、着色されたら、
どんな風になるのか、とても楽しみだ。
亀光が貧ぼっちゃまからのプレゼントに目を輝かせる
ところも面白い。
お父ちゃまが貧ぼっちゃまにペロペロしてしまい、
茶魔がショックを受けて泣いて出て行ってしまう場面
から最後まで、茶魔の感情がよく表現されていてすごい。

『ツンツン大作戦』アニマティクス
茶魔が沙麻代ちゃんの気を引くために、わざと冷たく
する様子から、家に帰った途端に辛くて泣いている
表情がとても面白い。
2日目に怒っている沙麻代ちゃんの背景の描き方が不穏で、
沙麻代ちゃんの怒りがすごく表れている。
柿野くんたちから沙麻代ちゃんの本心を聞いた茶魔が、
一転、猛反省して「沙麻代ちゃんに謝らなきゃ!」
となる時の表情も、声も、とても良い!
最後に不良たちにツンツンして追いやる時の声が、
「とぅいんとぅいん」と可愛く特徴があって面白かった。

『地獄の補習』アニマティクス
冒頭に鉢巻と眼鏡をつけて居眠りしている茶魔が
面白くて笑えた。
地面から骸骨が湧き出てくるところや、いつもと違う
教室の雰囲気が、不気味に表現されていて良い。
新キャラの慈互九太郎の絵も声も、滑稽さと不気味さが
うまいこと出ていてとても良い!

『茶魔電』アニマティクス
冒頭の、お父ちゃまからお使いを頼まれて意気込む茶魔と、
どんどんハードルを下げようとするお父ちゃまのやり取り
の時の表情が面白い。
車掌姿の茶魔がめちゃ可愛い。
茶魔電は、わしが考えた超ナンセンスな永久人力電車だが、
上手くアニメ化されていたので、愉快だった。
レール敷設隊や、電車もちゃんと面白く描かれていて、
感心した。
日本語の「しゅっしゅっぽっぽっ」みたいなものなのか?
茶魔が出す掛け声が不思議な感じで可愛い。

もっと着色されたアニメが見たいものだ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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