奄美大島のマングース(外来種)に、駆除の末の「根絶宣言」が出されました。
奄美大島における特定外来生物フイリマングースの根絶の宣言について
元々、1979年にハブ退治のためたった30頭ほど放されたものが爆発的に増え、肝心のハブ退治には効果が無い一方、様々な固有種を食べてしまい生態系に大きなダメージが。結局、「根絶」までに約3万2千頭も捕獲したそうです(まったく、マングースが気の毒でなりません)。
マングースの投入は「ハブ退治のため」という目的があったのでしょうが、活動時間の違いから野生ではハブを獲らないというそのそもの無知・浅慮や、環境全体に与える影響について全く想像が及んでいなかった故の悲劇と言えるでしょう。
だけど、日本には「奄美のマングース」と同じような、思考停止が招いた災いが随所に存在します。
例えば、そもそもは「共産主義の拡大を防ぐ」という大義名分で、強烈な反日思想を持つ統一協会が母体の「勝共連合」と日本の国政中枢とのつながりを作ってしまい、現在に至るまでの統一協会によるステルス侵略につながっているという構図は、共産主義をハブ、統一協会をマングース(マングースに申し訳ない…)に例えると、全く同種の「思考停止の愚行が招いた災い」だとわかります。
自己を飾るアクセサリーとして「愛国」を標榜する物たちが、脳を停止させたまま男系男子固執をループ再生して唱え、あろうことか多くの政治家までがそれに同調している構造は、現在進行系の最大の災いと言えるでしょう。
断言しますが、ネトウヨ根性の者たちは、もし日本が共和制に移行しても「我々は失われてしまった本当の日本を知っているのだ!」とチープな優越感を振りまきながら、過去の天皇の肖像や旭日旗を飾って、ネットで排外的な汚言をつぶやき、そして…実につつましく私的な日常生活を怠惰に続けるのでしょう。
男系固執に限らず、あらゆる皇室バッシングを砂糖菓子のようにむさぼっては皇族に罵倒を投げる者が溢れている状態は、見ているのも嫌になって来ますが、状況を変えていくには、気の遠くなる数のマングースを一匹一匹捕獲していったのと同じく、気力の維持と、常に思考停止に陥らず思想して行く事が唯一の道なのでしょう(重ね重ね、マングースは悪くないんだけどねぇ…)。
この数日は暑さが一段落した感じで、体力の回復は気力の増大にもダイレクトにつながって来る感じ。引き続き、ガンガンやって行きましょう!