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2024.8.27 07:00ゴー宣道場

<新コロナ真理教の人々㉘>【関係者は罰せられるのか】

<新コロナ真理教の人々㉘>byカイジロウ
【関係者は罰せられるのか】

 

 史上最大の薬害事件となったコロナワクチンの死亡認定は800人に迫り※①、超過死亡も20万人を超えると思われますが(新シリーズ①)、この責任を取って誰かが罰せられるでしょうか? ここでは小林先生も闘った薬害エイズの経緯から考察してみたいと思います※②

※①)疾病・障害認定審査会審議結果(2024年8月22日 厚労省)https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001293594.pdf

※②)薬害エイズ事件(wikipedia)
https://w.wiki/3fmH

 

 まず問題が解決するまでの期間に注目です。1980年代に起こった薬害が結審して最後の報告書がまとまったのは2007年。およそ30年の月日を費やしています。そもそも薬物と有害事象の厳密な因果関係の証明は不可能であり※③、関係者は必ず逃げ切りを図ろうとします。

 薬害エイズ裁判は民事と刑事が行われ、民事裁判では日本政府と製薬5社(ミドリ十字、化血研、バクスタージャパン、日本臓器、バイエル製薬)が和解案を受け入れ、菅直人厚労大臣が謝罪して終結しています。1989年の提訴から7年後の1996年のことでした。

 一方刑事裁判は帝京大ルートとミドリ十字ルートがあり、それぞれ血友病患者のHIVによる死亡、肝障害患者の死亡について争われました。争点はこれらの死亡に対する業務上過失致死であって、そもそもこの製剤を流通させた罪は争われていない事に留意が必要です。

 帝京大の安倍英は認知症を発して公判停止中に死去。ミドリ十字の3被告は実刑、厚生官僚の松村は執行猶予付きの有罪判決で2008年に結審しました。

 厚生省の不作為に関する「検証と教訓」の項を見ると、国際的知見が定まっていなかったなど「当時は仕方がなかった」のオンパレード。しかも一部で独断専行があったにせよ、それぞれの決定が基本的に多数決という手順を踏んでいることも重要です。科学的事実は多数決で決まる訳ありませんが、日本人はとにかくみんなで話して和の中で責任の所在を曖昧にすることが大好きなのです。

 薬害エイズは解決まで30年でコロナワクチンはまだ4年です。30年後は多くの関係者にとって無関係の世界であって彼らがのらりくらりと高を括るのも当然です。

 被害者の無念を考えると腹立たしいですが「当時の私たちはバカだったから仕方ない」という医クラの言い逃れは無敵です。「反省するなら死んだ方がマシ」の関係者で医療行政が行われている以上、真の解決は彼らが自然に死に絶えるのを待つより他はないのです。

 

※③)健康被害救済制度の考え方(厚労省)https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001017433.pdf

 

コロナ真理教の人々
庶民が医学に疑問を持たねばならない
医学は科学ではない
医学の常識は歴史と共に変わる
医学は宗教に近い
人は信じたいことを信じる
医学と闘うために
誤解:コロナは恐怖の殺人ウイルスである
誤解:超過死亡は出ていない
誤解:死亡が増加しているのはコロナのせい
誤解:ワクチンがコロナを抑え込んだ
誤解:未知のウイルスだから最初は分からなくて当然
誤解:今更コロナを振り返っても意味ない
⑬誤解:コロナワクチンで薬害は起きていない
⑭誤解:そんなに酷い薬害ならマスコミが騒ぐはず
⑮誤解:ワクチン効果は、打つまで分からなかった
⑯誤解:ワクチン有効率95%はスゲエ
⑰誤解:コロナワクチンは感染を防いだ
⑱誤解:コロナワクチンは死亡を防いだ
⑲誤解:それでもワクチンは感染死亡を防いだ
⑳誤解:ワクチンは集団免疫達成に必要だった
㉑誤解:mRNAワクチンは救世主の技術だ
㉒誤解:mRNAワクチンは安全だ
㉓誤解:でもインフルワクチンは効いているでしょ?
㉔誤解:でもワクチンで天然痘が絶滅したでしょ?
㉕誤解:健康であればあるほどよい
㉖誤解:製薬会社は人々の健康のために創薬している
㉗誤解:行動制限に意味はあった
㉘誤解:病院に行くほど健康になる
㉙誤解:マスクに感染防止効果はある
㉚誤解:マスクに効果がなくても念の為にした方が良い
㉛誤解:でもマスクに害はないでしょ
㉜誤解:でも健康診断は身体のためだよね?
㉝誤解:日本の研究者は誠実で優秀
㉞誤解:薬害は推定無罪であるべき
㉟誤解:人工ウイルス説なんて陰謀論
㊱誤解:人工ウイルスの目的はビルゲイツの人口削減
㊲誤解:反ワクって非科学の一枚岩で気色悪いよね
㊳誤解:接種したが副作用がなかったから大丈夫だ
㊴誤解:シェディングは陰謀論
㊵誤解:DNA混入問題はデマ
㊶誤解:mRNAワクチンにDNAが入る筈がない
㊷誤解:レプリコンは明治製菓の新しいお菓子?
㊸誤解:私の主治医は魅力的だから医者は信用できる
㊹誤解:医学者というプロが間違う筈がない
㊺パンデミックが終わるとき
㊻最終回:日本でコロナ騒動が長引いた理由

新コロナ真理教の人々
➀超過死亡
②過少死亡と病院経営
③コロナワクチンは終わるのか
④医学は本当に宗教なのかⅠ
⑤医学は本当に宗教なのかⅡ
⑥医学は本当に宗教なのかⅢ
⑦厚労省の心筋炎詐欺グラフ
[号外]紅麹問題
⑧XBB詐欺と抗原原罪
[号外②]パンデミック条約反対デモ
⑨コロナ論の論客たち
[号外③]コロナワクチン被害国家賠償請求訴訟
⑩コロナ騒動と人間関係
⑪mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅰ
⑫mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅱ
⑬ワクチンとサヨク思想Ⅰ(日米の政局について)
⑭ワクチンとサヨク思想Ⅱ(自然主義について)
⑮ワクチンとサヨク思想Ⅲ(陰謀論者について)
⑯プラセボとRCT
⑰真の危険性は誰も知らなかった
⑱コロナ言論の全体主義
⑲コロナ騒動とカルト
⑳マスク問題再考
[号外④]コロナ騒動と東京都知事選
㉑コロナ騒動とハンセン病
㉒落とし所の模索
㉓そもそも死因は明らかになるのか
[号外⑤]愛子様祭りから考えたこと
㉔コロナ騒動と原爆の日
㉕射つほど感染する
[号外⑥]南海トラフとコロナ騒動
㉖mRNAワクチンなるものはワクチンなのか
㉗謝れない人たち

 


 

 

以前「小林よしのりライジング」で『森鴎外と脚気』と題して書いていましたが、陸軍軍医だった明治の文豪・森鴎外こと森林太郎は、脚気の原因について「細菌説」に固執して、本当の原因だった栄養欠乏説を無視した結果、日清戦争は戦死者1417人に対して脚気の死者4000人、日露戦争では陸軍の戦死者約4万6000人、戦病死者3万7000人で、うち脚気による死者が2万8000人という、とんでもない結果を招いてしまいました。
しかし、森は生涯自分の非を認めず、学会が正式にビタミン欠乏が脚気の原因だと認める最終報告書を出したのは、森林太郎の死から3年後のことでした。

https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2064577

今回も、関係者が死に絶えるまで真実が認められることはないのかと思うと、暗澹たる思いがします。

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