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大須賀淳
2024.8.23 21:15その他ニュース

ギャグ漫画原作者・青山繁晴

自民党の青山繁晴・参議院議員が、総裁選へ出馬の意欲を表明する会見(遠回り…)を行いましたね。

 

青山議員がどんな人物であるかは、過去のブログ記事を一覧表示できるようにしましたので、ご参考に。

 

さて、この青山議員について、私が一点非常に高く評価している点があります。

 

それは「ギャグ漫画原作者」としての才能です。

 

青山議員、2021年に出版されたこの漫画の原作を担当しています。

 

作画は「島耕作」シリーズでお馴染みの弘兼憲史氏のプロダクション。なお、ヒロカネプロダクションではこのような「漫画制作サービス」を行っており、予算があればかなり気軽にPR目的の漫画などを発注することができるみたいです。

 

この絵柄だと、真面目な啓蒙漫画を想像しそうですが、実際はギャグ(としか受け取れない)描写がそこかしこに散りばめられています。

 

私のお気に入りのセリフを、いくつか引用してみましょう。

 

(主人公の女子高生が、テレビを見ながら「愛子さまが次の天皇になればいいと思うけどな」と言った母親に対し)

愛子さまじゃなくて愛子内親王殿下って言わなきゃダメ!皇室典範の23条に書いてあるわ(電子版25ページ)

 

なるほど、偏執狂的な奇人変人を主人公にして話を展開させる、ギャグ漫画の王道的なテクニックですな!この後のページでも「お母さん〝愛子さま〟じゃなくて愛子内親王殿下って言ったでしょ!」と念押して怖がられています。

 

後半の方になると、家族の夕食のシーンで絵より吹き出しの面積が多くなって、その中に男系男子固執のテンプレ言説がギッシリになり「あーこれはキャラに原作者が憑依しちゃったんだな」とわかります。つまり、この主人公は「JKコスプレの青山繁晴氏」なんでしょうね。

 

陛下の皆様よろしくお願い奉ります! ゴゴゴゴゴ…(電子版65ページ)

タイムスリップで訪れた推古天皇の所に、残り7人の女性天皇を呼び出すために、案内役のキャラが言うセリフ。「陛下の皆様」って、ものすごいパワーワードだなあ!なんだか「歴代仮面ライダー大集合!」みたいなノリで女帝の御霊を集めちゃって、100%ツッコミ待ちですねこれは。

 

呼び出された女性天皇たちは「私は中継ぎ」「私も中継ぎ」と口々に語りだすんですが、これはあれだ、突き進めると「聖☆おにいさん」(立川の安アパートで共同生活しているブッダとイエスに、それぞれの弟子や、ギリシャ神話など他教の神まで絡んで繰り広げられるハチャメチャな宗教ギャグ漫画)みたいなノリになるな。青山氏、ギャグ漫画の研究に余念がないのでしょう。

 

陛下の皆様」タイトルにもパンチがあるし、これは優れたギャグ漫画のプロット!スピンオフで読みたい!描いて!

 

隠していたけど、僕の父はあの継体天皇の子孫だよ(電子版112ページ)

主人公の後輩である男子高校生が、旧宮家系の子孫である事を告白するセリフ。だけどちょっと妙なのは、この言葉「僕は継体天皇の子孫だよ」で良いはずなんですよね。わざわざ「僕の父は〜」と入れているのは、「男系」を強調するためかな?

 

このキャラは、「国民が許せば、そして政府が決断すれば僕は戻る」と皇族になる気満々で、主人公は「自分の未来の子供たちまで含めて日本のために責任を負う覚悟なのね」と涙を流して感動しますが、

 

(多分、旧宮家系の子孫である事がバレないようにという理由で)「苗字を呼ばれるのを避けて生活している」という無茶な設定をひっくり返して饒舌に身上を明かしちゃって、さては(好意を持っている事を匂わせる描写のある)主人公を落としにかかったな?なーるほど、華原朋美とか、元AKBの畑山亜梨紗は、あの人物にこの手口で籠絡されたのか(100%、ゲスの勘ぐり(笑))。

 

さあ、これだけ常人には考えつかないような荒唐無稽なギャグを創出する青山氏。今度は総裁選出馬という、身体をはった体当たりギャグに挑戦するようですが…

 

…まさか、まさかとは思うけど、ぜーんぶ本気だったら、これは一転して「稀代の亡国ホラー作家」ですね。

大須賀淳

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