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小林よしのり
2024.8.17 06:37日々の出来事

老いを言い訳にしてはいけない

YouTubeで「歌謡曲を通して皇室を語る」を見直して
みると、やっぱり音の迫力が消滅している。
歌・音楽はやはりLIVEで楽しまなきゃ意味ないな。
10月5日の福岡LIVEはぜひLIVEに参加してほしい。

ところでYouTubeを見てて気が付いたのだが、わしは
「老人ぶりっ子」をしていて、チェブリンがことさら
「老人あつかい」をしている。
もうこういうのは止めにしたい。
つまり「老い」を言い訳にしてLIVEをやっている
ようなものだ。
それも設定として面白いかなと思っていたが、飽きた。

沢田研二は何曲も歌ったあとに、観客から「大丈夫?」
という女性の心配の声がかかった時に、咄嗟に
「見てて分らんのか!」と怒鳴ったという。
老いを心配されるのにムカついたのだろう。
矢沢永吉だって老いを言い訳にしながら歌ったりは
しない。

彼らの様なプロ中のプロと、アマのわしを比較する
のは滑稽だが、老いを言い訳にするのはダメなんだ。
漫画を描くときに、「老いてるから少し面白くない
です」なんて言い訳はしない。
老いたら引退するのみだ。

福岡LIVEでは、チェブリンに負けないほど、ハイ
テンションになって、猛烈にしゃべり、猛烈に歌う。
そのために栄養ドリンクや水などの補給を素早く
しながら2時間半を駆け抜けて、終わったら楽屋で
ぶっ倒れる。
それが正しい姿だろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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