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大須賀淳
2024.7.18 23:55

「国立公園に高級リゾート誘致」への懸念

2031年までに、全国35ヶ所の国立公園全てに高級リゾートホテルを誘致する方針を政府が固めたとの報道がありました。

 

おそらくこの報を聞いて、かなりの割合の方が違和感を持つと思います。

 

何せ国立公園は「大きな経済効果が得られるようなリゾート開発」とは真逆の理由から指定されている場所も多いですし、

 

全ての地域を一律に、2031年という早急なスケジュールで開発というやり方で、それぞれの特色を最大限に活かした事業が行えるとはとても思えません。

 

「国際的にネームバリューがある外資のホテルチェーンなどが落札し、国内経済の活性化につながらない」という嫌な展開が高確率で有り得そうですし、早々に撤退して廃墟だけが残る…という光景は、すでに高度成長〜バブル期の「廃棄物」として日本のそこかしこに横たわっています。

 

少なくとも、神話に端を発し、八百万の神々のおわす日本の国柄に思いを馳せた施策であるとは、到底思えません。

 

この感覚、皇位継承問題に対する「雑な扱い」と非常に似たものが見え隠れします。単なる自然保護の観点だけでなく、日本の国柄や感性との不自然なずれという意味でも。

 

この件は大きく議論を呼びそうですが、そこには「日本の損なわれ方」が明瞭な形で浮き上がってしまう、そんな予感を持たずにはいられません。

 

明確な反対理由もいくつだって挙げられますが、なんというか…こういうの「本当にガッカリ」という感想が一番に浮かびます。

大須賀淳

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