ゴー宣ジャーナリスト 焙煎珈琲です。
「ニコニコ動画を続けるのかどうかは今月次第」
6月8日に一切アクセスできなくなったニコニコ動画。
元々どんな会社なのか、ドワンゴWikipediaから抜粋してみます。
社名のDOWANGOは「Diai-up Wide Area Network Gaming Operation」の頭文字をとったもので、元々はアメリカのインタラクティブビジュアルシステムズ(IVS)社が運営していたオンラインサービスの名称。
1997年川上量生がIVS社の子会社として株式会社ドワンゴを設立。
2006年12月にニコニコ動画のサービスを開始。
2010年に株式会社角川グループホールディングスと包括業務提携。
2014年川上量生がKADOKAWA の代表取締役会長に就任。
この川上量生、麻生太郎の甥と親しく株式会社麻生の代表取締役副社長を務めている、ともあります。
2019年川上量生が事実上の引責辞任。夏野剛が取締役副社長に就任。
この夏野剛という人はドコモのiモードを作った人。
出典はこちらの本から↓フランス人と日本人の感覚の違いがわかって面白いですよ。
つまりデジタル化・ITの専門家です。
それでも今回のようなことが起こってしまった。
ドワンゴという会社は今流行りのITベンチャー企業だと思っていましたが、KADOKAWA の子会社だったのですね。
検索してみたらKADOKAWA臨時のグループポータルサイト が立ち上がっていました。
書かれていることから外部流出を確認した情報を抜粋すると
6月28日外部流出を確認した情報
・楽曲収益化サービスを利用している一部のクリエイターの個人情報
・一部の元従業員が運営する会社の情報
・取引先との契約書、見積書など
7月2日 外部流出を確認した情報の種類
N中等部・N高等学校・S高等学校(いずれも角川ドワンゴ学園が設置した通信制学校)の一部の方々の個人情報。
7月3日には「情報漏洩に関するお問い合わせ専用窓口」
ができたので7月4日に
①7月中に復旧するのでしょうか?
②再発防止としてどのようなセキュリティ対策を取るのでしょうか?
と質問しました。
回答を待つ間、大学でITに関する事を教えているウチの店のお客様(大学教授)に同じようなことを聞いてみました。
まずKADOKAWA臨時のグループポータルサイト を読む限りでは原因がわかっていないのでは?との推測。
7月中に復旧するのは、現時点で原因がわかっていないのであれば難しいとのではとの見解。
早急に元に戻すには身代金を払って「戻してくれ」という方法もありますが治る保証も無い上、犯罪組織に資金を流出してしまうのでそれをやることはない、とも。
どうしてセキュリティを突破してシステムを破壊されてしまったのか?
それはJTBで顧客情報流出 が参考になるのでは、と。
これは取引先である全日本空輸のものを装ったメールの添付ファイルを従業員が開き、パソコンやサーバーがウイルスに感染。
パソコンを使っている人なら経験がある方も多いのではないでしょうか。
企業に対してもやり方は一緒だということです。
ただこの時使われたウイルスは日本の防衛産業などに対する攻撃に使われたものと同種の「プラグX」。
感染するとパソコンやサーバーを遠隔操作できるようになります。
JTBが最初にウイルス感染したのは3月15日で、不審な通信に気付いたのは19日。
しかし、通信を完全に遮断したのは25日。
すぐに通信を遮断せず、10日も開けっ放しにしたので被害が広がったとのこと。
ここまで話を伺うと「狙われたら防ぐのは難しい」ということ。
やられても被害を最小限に留め、すぐ対応することが大事ということです。
ニコニコ動画、続けるのかどうか迷いどころです。
判断としてはドワンゴが宣言しているように7月中に復旧できれば継続。
それが無理なら他の配信サイトに移るというところでしょうか。
一日も早い復旧を期待しております。
プロフィール
東京都新宿区の直火式珈琲焙煎士兼販売店オーナー。
学生時代はほぼ昭和で平成元年社会人デビュー。
大手自動車メーカーに就職したのに6年で退職。
その後派遣を含めあちこち転職し続けて20年。
平成10年12月に脱サラしてようやく念願の独立。
趣味、というよりなくてはならないものが漫画。
草野球試合中にバットで殴られた事件で門下生に。
7月5日現在、「ニコニコインフォ」に掲載される「復旧の最新情報」は6月19日から更新されておらず、情報が全然出てこなくて、復旧できるかどうかもわからないという状態です。
さすがにこのまま何もせずに待ち続けるわけにもいかず、昨日発表されたとおり、有料メルマガ「小林よしのりライジング」の配信は来週から【note】で再開、動画配信と生放送はもう少し様子見ということになりました。
今月末の状況がカギということになりそうですが、ニコニコには何とかがんばってほしいです。