「歌謡曲を通して日本を語る」#10のご視聴、ありがとうございました!
※笹さん作のメイキングはニコニコ閉鎖中のため、追って他手段にて公開します!
さて、一昨日のブログでチラ見せしたオープニングの映像(動画の5:48〜あたり)ですが、その正体は「GSブーム期のレコードジャケットをイメージした画像」でした。
これ、実は画像生成AIに、今回演奏した楽曲の歌詞や話題のキーワードをインプットして作らせたものから選んだのですが(文字やよしりんバンドの絵は手動で追加)、細部まで精密でありつつ、人間が描いたらまずこうはならない加減のぶっとび感が漂っています(そうした味わいのを選んだんですけどね)。
個人的に、生成AIに「無難なモノ」を作らせる事にはとんと性癖(?)が反応せず、人間の想像・妄想をかきたててくれるような「微妙なアンバランスさ」を含んだ出力結果にこそ、大きく興味をそそられます。
今回は(現代の視点から見るとちょっとしたキッチュさも含む)、GSの楽曲に漂っていたメルヘンっぽさと妙に親和する画像が誕生してしまいました。
狭義には童話などの空想的な世界観を指す「メルヘン(チック)」という言葉のニュアンスはけっこう難しく、きっちり整合性が取れていてもつまらない一方、荒唐無稽すぎてもただ意味不明な出鱈目となってしまいます。
今回の画像がまさにそうですが、条件を決めた上でAIに「ネタ出し」させて、それを触媒として人間の創作につなげる、という形式には、色々と面白いものが生まれるポテンシャルがあると感じています。
しかし、この真逆に「AIの下した最終決定に人間が縛られる」という姿は、数多のSFで描かれてきた典型的なディストピアですが、実はそれに一番近いのが「過剰な人権イデオロギーの蔓延などで〝間違い〟による炎上が起こらないようAIに判断してもらう」みたいな事なんですよね。
「人権」も、実はコンピュータ等と同じく「近代の発明品」の一つだと思うのですが、人間が豊かに生きるために作られたものが、逆に人間を苦しめ、人間らしさを奪ってしまった例は枚挙に暇がありません。
それに対抗する「遊び」は、これからも各所にどんどん放り込んで行こうと思います!