昨日の記事で取り上げた国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会は、ジャニーズ関連を始めとする、日本国内の様々な「人権問題」についての調査報告書を公表したと報じられています(原本は探索中、現時点で一般公開されているかは不明。)
報告書の内容は多岐にわたる模様で、「神宮外苑再開発」というなぜ〝人権〟問題になるのか全く理解できないものから、「アニメーション業界の長時間労働」など「重要度より、運動チックな信条でフィルタリングし、話題になりそうなネタを狙ってやってるんじゃない?」と疑念を抱かざるを得ないものまで様々。
しかし、冗談抜きで何年か後には「日本のアニメーション産業では奴隷労働が行われていた」と認定され、業界ごとお取り潰しになるのでは?などと危惧してしまいます。
というのも、国連人権理事会というのは、旧日本軍の慰安婦は性奴隷であったと定義づけたクマラスワミ報告書を生んだ国連人権委員会の後継組織なのですから。
クマラスワミ報告書の荒唐無稽ぶりは、よしりん先生の単行本「慰安婦」など各所で紹介されていますが、報告書の資料として使われている吉田清治の証言が虚偽であると判明・撤回された後も、報告書そのものは取り下げられるわけでもなく、国連のお墨付きに威をかりて、「旧日本軍は朝鮮人女性を性奴隷にした」という貶めに利用されています。
今回の報告書で、仮に今後「当事者」証言の虚偽などが明確になったとしても、ジャニーズの件は「人類史上稀に見る性被害」として固定されてしまうのかもしれません。
クマラスワミ報告書の苦すぎる経験を、日本社会のほとんどがすっかり忘れ(そもそも知らず)、自国が毀損されて行くのを傍観していて良いのか。
事は「芸能界の問題」なんかじゃないんです。
「慰安婦」未読の方は、ぜひ今読んでおいていただきたい一冊です。