【ゴー宣欄外名言集 その36】
ツイッターは誰でも発信者になれる、言論人になれると錯覚させる。問題なのはプロとアマのレベルの差がないとアマチュアが錯覚することだ。さらに生半可なプロが発表の場をなくしてつぶやきまくるうちに文章能力をさらに落としていってアマと同化してしまうという問題点もある。
(WiLL2012.1)
この発言でよしりん先生は言論のプロとアマの境界が崩れつつあると指摘していますが、事態はその後も悪化し続けました。
そしてこの言葉から12年経った現在、もはや言論におけるプロとアマの境界は崩壊したと言うしかありません。
同じ雑誌に小林よしのりと暗山満(いちおう仮名)が載っていて、編集部がその優劣について価値判断をしていないような現象こそが、その象徴だと言えるでしょう。
しかも、実際には素人以下の実力しかない男が、自分は「プロ」としか論争しないとか言って、自らを「プロ中のプロ」であるかのように思い上がれるほど劣化が進んでいるのだから、もう、プロとかアマとかいうことにこだわっても意味はないと言わざるをえません。
だからこそその後、よしりん先生は長年唱えていた「誰もがプロになれ」という主張を、「誰もが表現者になれ」に変えたのです。
さあ、みんな表現者になりましょう! そして、自分をプロ中のプロだと思い込んでいる身の程知らずに、現実を思い知らせてやりましょう!