ゴー宣ジャーナル&エッセイ
日曜増刊をお送りします!
こんにちは!DOJOサポーター、ランランです。
皆様、突然ですが、必殺仕事人はご存知でしょうか?
怨み辛みを庶民から依頼を受け、闇夜に悪人を成敗する日本で大流行した時代劇の一つです。
大陸の祖母と私が今でも(祖母は鬼籍に入っても?)心の支えにする、奥深い時代劇です。
今はもう鬼籍になりましたが、大陸の祖母は八路軍に入ってから亡くなるまでほぼ大陸にいました。
大陸の祖母の戦後の心の支えは、日本に帰国したさいに観た日本の時代劇。
大のお気に入りは藤田まこと主演の「必殺仕事人」。
祖母は話の中で「悪人は色々と悪いし(数は)多く、強い」
仕事人の世界観は今の世にも言えます。
それに立ち向かうのは根性と負けん気だ、と言っておりました。
中国で内戦が終わると「文化革命」という身内で人や物を破壊する行動が起こりました。
仲間だった人が敵になり、同志だった祖父母はスパイ容疑で幽閉されました。
祖母は「何くそ!!悪人どもめ!今に見ていろ!」と思い、祖父が拷問されようが子供がサバイバルして疎開して離れ離れになろうが耐え忍んだとのことでした。
それは悪人にしてやられたり、役人に捕まった仕事人達の気持ちに似たものだったかと思われます。
祖父は拷問されてもお偉いさんに結婚を決められた祖母を守りました。
しばらくして無罪放免になりましたが、祖父は拷問されて傷だらけになりました。
拷問したお偉いさんが何気なく祖父母に交流したさい、祖父は笑って許した感じで接しました。
しかし祖母は怒りまくったそうです。
その話を聞いて私は大人になってから悪人が多くはびこるこの世の中で、片手に負けん気と信念を持ち、仕事人の如く生きる姿勢が大切だと思いました。
拷問した人とされた人が、その後何気なく交流してたってところに、とにかくびっくりしてしまいます。マスク圧をかけた人とかけられた人の関係どころじゃないですからね。
それだけ感覚の異なる大陸で生きてきたお祖母さんが「必殺仕事人」に感情移入していたというのも面白いですが、それは「必殺仕事人」に中国でも通用するものがあるからなのでしょうか、それともお祖母さんに日本の感覚があったからなのかなんでしょうかね?(時浦)