今朝、テレビを見ていたら、こんなニュースが流れていました↓
◆「アヒル取り」で祭り関係者を書類送検 伝統行事の一環も、動物愛護法違反で告発状 沖縄県警
https://news.yahoo.co.jp/articles/c95e97d20a3c5843c58760d077609b7ea40d650a
沖縄県糸満市の年中行事である「糸満ハーレー」で行われている「アヒラートゥエー(アヒル取り競争)」を巡り、祭り関係者の男性が動物愛護法違反容疑で那覇地検に書類送致された、というのです。
NPO法人「アニマルライツセンター(東京都)」が、「アヒル取り競争は動物に対して過度な恐怖心と心理的抑圧が加わり、首や羽などを持つことが〈行事を行うために必要な限度〉を超えている」と、動物の虐待にあたるとして告発状を出しており、今回の書類送検となったようです。
昨年の祭り開催後、糸満市に対して、主に県外から中止を求めるメールやはがき、電話が相次ぎ、中には威圧的なものもあり業務に支障が出ていたとか。
昨日配信の「小林よしのりライジングVol.496」で、まさにこの「動物権(Animal Rights)」の問題を取り上げたばかり!
タイムリーすぎて色々と考えさせられました。
「小林よしのりライジングVol.496」『動物権というカルト』
今回、告発状を出した「アニマルライツセンター」のサイトやSNSを確認すると、アヒル取り競争廃止を求める記事が多数掲載されており、この団体が運動の主体になっていることは間違いないでしょう。
サイト内の【糸満ハーレー アヒル取り競争における 動物虐待事件、告発状受理へ】という記事の中では、
「弱い存在であるアヒルを追いかける者のなかには、嗜虐的な感情に支配され虐待行為に及ぶ参加者もあれば、アヒル取り競争によって粗暴な感情が発揚され、愛護動物アヒルに対して、結果的にことさら嗜虐的な行為に及ぶことが予想される」
……等といった、妄想&論理の飛躍と思える文が散見されます。
この「アヒル取り競争」がダメだというなら、競馬はどうなの?
闘牛は?鵜飼は?食肉は?
動物が関係する祭りや文化は、根こそぎ疑問を持たれることになります。
サイトの他記事を見ても、「某イワシ資料館に展示されているイワシが超過密状態だ!」「養殖のエビの目が切除されている!エビの命も大事!」「採卵鶏はケージフリーで育てるべき!」「輸送時、畜産動物は苦しんでいる!」「フォアグラほど要らない素材はない!」「衣類の犠牲になる動物を救おう!」「娯楽に使われる動物を救おう!」…etc.
…そして予想通り「ヴィーガン」を勧める記事が並んでいます。
「ゴー宣」『動物権というカルト』を読めば、欧米から入ってきた「動物権(Animal Rights)」の意味や歴史、人権との関係を知ることができ、さらに日本人が元々持っていた動物に対する感覚と、欧米人の「動物愛護」「動物保護」という感覚とでは、まったく違う!ということもわかります。
「ゴー宣」の最後に、
「いくらなんでもこんな〈動物権〉思想を、欧米発だからといって〈グローバル・スタンダード〉だと思い込み、日本にも導入しようとする者などいないだろうと思うのだが、もはや断言はできない。欧米の人権感覚を〈グローバル・スタンダード〉と思い込んだ日本人たちが、あっという間にジャニーズをキャンセルしてしまうという蛮行を目の当たりにしたばかりなのだから。」
と書かれていましたが、もう既に運動を始めている者が存在して、日本に導入しよう、今までの文化や価値観を「キャンセル」させようと着々と動いているのだということがわかり、激しい危機感を覚えます。