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大須賀淳
2024.2.24 16:17その他ニュース

「被害者」がビジネスのタネになる時

約10年前、合計で1000万円近くの政務活動費を騙し取った疑い(後に起訴・有罪に)の釈明で「号泣会見」を行った野々村竜太郎・元兵庫県議。おそらく皆さん、よくご記憶だと思います。

事件の何年か後に、引きこもりのような生活をしているらしいという記事があった後は消息不明でしたが、何日か前に「変なビジネスをしているらしい」というニュースがありました。

本人も、Xで宣伝していましたが…
……ちょっと、もうこの画像を見ただけで、パソコンをそっと閉じたくなりますが…。氏は、個人が自分のスキルを活かしたサービスを販売できるサイト「ココナラ」に、下記のようなメニューを出しているのでした(本稿執筆時点で、1件も成約しておらず)。
その中に、ちょっと見逃せないものが一つ。

この人は確かに散々ネット上でオモチャにされてきましたが、そもそも前提には、県会議員という公人の立場で、政務活動費という公金を騙し取ったという、まったく擁護できる部分のない罪を犯しています(あえて「号泣」はちょっと置いておこう)。

もともと「まともな感覚」を望むべくもない輩だと思いつつ…いや、だからこそ「誰でも〝被害者〟になれるのだなあ」と呆れました。

さて、この「ココナラ」というサービス、実は以前に一回、このブログに登場したのを覚えているでしょうか?

https://www.gosen-dojo.com/blog/42149/

実は昨年、ジャニーズ性加害問題当事者の会・副代表、石丸志門がこのサービスを利用して「元ジャニーズJr」という肩書を「換金」しようとして失敗している事を紹介しました(石丸のアカウントはまだ存在します)。

サービス自体は全然悪い物ではないのですが、「スキル」を売るはずの仕組みを、能力に疑問のある者が「元◯◯」みたいな「立場を換金」しようとするのに濫用しているようですね(失敗してるけど)。

なんとなく予想ですが、石丸がジャニーズの件で「被害者という立場を換金」する事に成功体験を経たら、さらにその手法のコンサルのような事をやってビジネスのタネにしようとすると思います(そしてゼッタイ大モメになる)。

私には、野々村も石丸も本質的に変わらないように見えますが、「ジャニーズ性被害者」に過剰に肩入れする「人権派部外者」の目にはどう映るのでしょうか。

大須賀淳

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