おはようございます。
日曜日担当モグです。
《幾年の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ》
これは1月19日に行われた宮中行事「歌会始の儀」で披露された愛子さまのお歌です。
少し時間が経ってしまいましたが、今日はこのお歌について感じたことを綴ってみたいと思います。
よかったらお付き合いください。
宮内庁ホームページによると、
「このお歌は大学の授業で学ばれた中古・中世に詠まれた和歌が戦乱の世も越え、およそ千年の時を経て、現代に受け継がれていることに感銘を受けられたお気持ちをお詠みになったものです」
とのこと。
日本という国の中で人々が苦労しながらも長く長く歴史を紡いできたことへの敬意を込めた優しい眼差しと、いにしえ人と現代に生きる私たちが和歌を通じて繋がれる、響きあえる喜びというものをしみじみ表現された、とっても素敵なお歌ですね。
国内の戦乱や他国との戦争、そして自然災害。こういった物理的な大きな痛手や喪失だけでなく、文化の継承の危機といった「難き時代」も訪れる。
そんな難き時代は幾度も幾度もやって来るけれども、そんな中でも遺ってくれたものはあった。それは、何もしなくても遺るのではなく、いにしえ人が遺そうとしてくれたからこそ。
そして、長い時間を飛び越えて心に響く和歌のように、日本人の喜怒哀楽、つまり心を表現した「文化」というもの、それを大切に受け継いでいこうとする気持ちのある限り、どんな苦しい時代にあっても希望はある。
…というようなこともお伝えくださっているのかなぁなんて想像しました。
お歌を通じていろんなことを思い巡らせることができ、まるで愛子さまと対話しているような気持ちになりました。
和歌っていいですね。
皆さまは、どう思われましたか?
それではなまた、来週の日曜日に(^^)/
【モグ プロフィール】
千葉在住の働く主婦。夫と息子の3人暮らし。
広告代理店勤務、販売員などを経て、現在は駅の清掃員。お酒を飲み、音楽を聴きながら料理してる時間が至福の時。好きなジャンルは昭和歌謡。好きなよしりん作品は「脱 正義論」「戦争論」シリーズ 、「天皇論」「新・堕落論」「よしりん辻説法」シリーズ。ゴー宣道場では道場告知文推敲担当。
【トッキーコメント】
結局は、感受性の問題だと思います。
このお歌に込められた、時代を超えたスケール感、いつの世にも困難はありながら、人はそれを乗り越えてきたのだという、力強い信頼感。
このお歌は、元旦の震災の被災者をはじめ、いま現在「難き時代」の只中にいる人々に、大きな力を与えるものになるでしょう。言葉には、本来それだけの力があるのだと改めて認識させられます。
一方で、感受性がない人、ルサンチマンに歪んだ感性しか持たない人は、いくら高学歴だろうと、言論人らしきことをやっていようと、人を不快にさせる言葉しか生み出せません。そんなことに日本語を使うな!と言いたくなります。