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大須賀淳
2024.1.24 11:09その他ニュース

劣化版・田中角栄?から思う事

自民党のパーティー収入キックバック問題で、早期に疑惑が報じられた谷川弥一衆議院議員。1/19に自民党を離党後に略式起訴され、1/22に議員辞職願を提出の上で記者会見を行いました。

 

その席上での発言


私は力をつけたかった。長崎県が抱えた課題をいろいろ処理していきたかった。それなら大臣並みの金を集めてやろうと思いました。

ここが私の至らなかったところですが、金を集める力と、しっかり勉強して堂々と論陣を張れることは、政治家にとって偉くなるのに必須なことだと思っていた。私が勘違いしてました。


これを読み、色々と考えてしまいました。

 

谷川議員は長崎県の島嶼部の出身で、高卒後に建設会社を起業。40代で長崎県会議員に初当選して5期務めたあと、衆議院議員に転身。民主党への政権交代となった2009年の選挙のみ比例復活ですが、その他は全て選挙区で当選しています。

 

こうしてみると、一定の「実力」はあった人物なのでしょう。親族に政治家もおらず、高卒の学歴で事業から政界へと道を拓いてきた過程は、同じく高い家柄や学歴を持たない自分としてはシンパシーさえ感じてしまう部分もあります。

 

一方で、先に引用した発言から浮かんで来たのは「田中角栄の劣化版」という言葉です。

 

くしくも、地方で政界とは無関係の家に生まれ、建設業で身を起こしたという点が似ており、また「カネの問題での失脚」という部分まで共通しています。

 

だけど、全てにおいてスケールが小さい

 

これは本人の資質もあるでしょうが、政治家全体の劣化ともリンクしているように見えてなりません。

 

谷川議員は(実際に82歳と高齢でもありますが)色々な意味で「化石」のような存在ですが、年齢が若くてもシーラカンスのような「生きる化石」議員は大勢います。

 

それらが生む弊害と対峙するとき、「純粋まっすぐなクリーンさ」だけでは、実効上も、多くの人々の心に訴えかける面でも力を持ちません。

 

これまでゴー宣が対峙してきた、個と公国家歴史、そして文化といったテーマとも深く向き合いながら、本気で真剣に、だけど悲愴でカタい真面目さではなく「今という時代を大いに楽しみながら」表現し、道を拓いていく。

 

2月のDOJOから…正確にはその開催前から、それを推し進める試みを色々と行って行きます!

 

余談

ところで、田中角栄といえば、天下取りを夢見る(だけどアホな)小学生・中田角栄が主人公のよしりん先生作品「角栄生きる

 

小林よしのりの異常天才図鑑」に収録された話しか読めていませんが、いま全話を読んだら凄く面白そうな気がしています。

 

(他の色々な作品も含め)電子でも良いので、復刊されると非常に嬉しいです!(よしりん大全集」が出たら最高!)

大須賀淳

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