「サブカルしか勝たん!」が出たタイミングとたまたま合致しましたが、昨日1/11はドラマーの高橋幸宏氏が亡くなってちょうど1年でした。
高橋氏といえば、やはり昨年亡くなった坂本龍一氏と、細野晴臣氏との3人による「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO)のメンバー。YMOは、現在に至るまで最も世界的に成功した日本の音楽グループです。まさに、世界で勝ったサブカルの先駆者ですね。
YMOのメンバー中で「作曲」のイメージが最も大きいのは坂本龍一氏だと思いますが、最大のヒット曲である「ライディーン」は高橋氏の作曲。曲名の語源である「雷電」は力士(爲右エ門)の四股名であると同時に、大日本帝国海軍の戦闘機の名前でもあるので、その名を冠した曲で米英の人々が踊らされまくっている光景は、なかなか面白いものがあります(このネタはネトウヨ受け良いぞー!(笑))。
実はYMOメンバーの中で最も早く海外進出していたのが高橋氏。「タイムマシンにおねがい」が有名な「サディスティック・ミカ・バンド」のメンバーとして、イギリスを中心に海外ツアーも行っています。
この動画はミカバンドが1975年にBBCの音楽番組に出演した際のものですが、ヴォーカルのミカさん、ちょっと大変な事になっちゃってるレベルのセクシーな衣装で、日本語で歌ってます(演奏は高橋氏に加え、加藤和彦、高中正義、後藤次利、今井裕の豪華メンバーで、これがまたえらく格好良い!)
ミカバンドは「オラーは死んじまっただ~♪」(「帰ってきたヨッパライ」)のザ・フォーク・クルセダーズのリーダーだった加藤和彦が結成したグループ。加藤とミカは夫婦でしたが、ミカがイギリス人プロデューサーのクリス・トーマス(ビートルズやピンク・フロイドの作品に参加した大物)と不倫して離婚〜解散と、揉め事まで国際的でした(笑)
YMO、ミカバンド(そしてリーダー加藤がやっていたフォークルも)、いずれも先進性かつスタイリッシュでありながら、同時にどこかユーモアを感じさせる部分があります。
実は、おおらかなユーモア性は、日本文化の中でかなり重要な要素であると私は考えています。
そして、これらの世代のミュージシャンたちの持つユーモア性に大きな影響を与えたと考えられる一端が、明日の「歌謡曲を通して日本を語る」に登場します!
今回演奏するある曲に関連した事を深掘りしてみると、まさに「日本人論」の一画を成すような示唆に溢れていることに気が付きました。
これらは近々、このブログか、またはちょっと別の形かでまとめようと考えています。きっと、皆さんにすごく楽しんで頂けるものが出来ると確信しています!
その布石としても、明日の「歌謡曲を通して日本を語る」ぜひお楽しみください!