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小林よしのり
2023.12.31 08:17日々の出来事

エンタメには真剣さが必要だ。

昨夜、泉美木蘭とカレーせんべいの番組を見始めたが、
二人が番組をやっている最中に、すぐそばで私語をする
人間がいて、二人の喋りを誰も聴いていない。
それが気になって、二人の喋りに集中できない。
よっぽどカレーに「周囲を黙らせろ」とメールしようと
思ったが、権力の横暴と思われたらイヤなので、我慢
していた。

「公私混同」が素人の番組の魅力なのかもしれないが、
わしの番組なら、絶対に叱っていた。

基本的なスタンスの差として、わしは視聴者のために
番組をやるが、彼らは自分が楽しむためだけにやって
いるらしい。

その自由さ・緩さがネットの番組の長所と言われるの
だろうが、わしは五月蠅さ・煩わしさが上回って、
聴くのが苦痛で視聴を止めた。

居間に行くと、わしの妻がさらに聴き続けていたので、
「公私混同」に怒らない人間が増えたのだなと、軽蔑
してやった。
その妻によると、泉美さんの出演時間が終わったら、
なんと泉美さんが放送中に傍で騒ぎ始めたらしい。

わしはやっぱり昭和のジジイだな。
真剣さのない共同体主義はつまらないと思うジジイだ。
わしの番組は素人が真剣にエンタメを追求する番組で、
チェブリン・モン子も大須賀淳も、真剣に創作すること
自体の楽しさに嵌っている。
来年も「公」を意識して、真剣な同志たちと共に、
エンタメ路線を推し進める!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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