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泉美木蘭
2023.12.12 17:15

ライター日記

ブックライティングの仕事が難航しすぎて、
あまりにもうまく書き進められないので、

ここしばらく机の前で涙がでてくるぐらいの状況に
はまりこんでいたんだけど、
ひとまずのところで原稿を送って、
きょう東京の編集部とオンライン会議でつないだら、
「本2冊分になっちゃってますよ」
と言われた。
全然書けてないと思っていたのは、自分だけだったらしい。

「ここはもっと背景知らないと」「ここも調べないと」
といろんなことが気になって、必死の気持ちで突っ込んでいたので、
資料読みばかりで1日かけて5~6枚しか進まないという日が
何日も何日も続き、全体がうまくいっているのかどうかが、
わからなくなっていた。
煮詰まるというより、疲労でなにがなんだかわからなくなってただけかも。

自分の書いたものが、どこにキモがあって、どこが良くて、
なにを追加したら引き締まるのかというところを、
本づくりのプロから言ってもらえて、
それが自分が思っていたこととズレていなかったので安心した。
私の入れた完全フィクションの部分が、すごく面白いと言って
もらえたのでテンションを持ち直した。
単純だけど、テンションは、私にとってものすごく大事…。

1時間ぐらいざっくばらんにいろんな話をして、
終わらせ方の想像がついて、まとまってきたので、
なんとかがんばって2月ぐらいには上がりそうだ。
とにかくうまく書けてると言われたのでほっとした。

個人的には、この仕事のおかげで東南アジア各国の状況や、
理系の天才の人々について詳しくなった。
取材期間がとびとびで4年もあったけど、
ベトナム、台湾、シンガポール、いろんな国の天才から
話を聞くという貴重な出来事が多かった。
もうちょっとだ、がんばるぜー!

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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