昨日は『ゴー宣』の画稿締め切りだったのだが、
いつの間にか、わしに相談もなく、LINEで挨拶する
こともなく、スタッフが帰っていた。
わしはまだ8p目がファックスでやって来ないので、
風呂も入らず待っていたのだ。
チーフ広井は自宅でやっていたが、わしの「8p、
まだ描いているの?」「今日の仕事はもう終わったの?」
というLINEに返答しなかった。
確かに画稿が仕上がっても、担当氏が翌日午後に
ピックアップすることはよくあるので、わしも
「欄外」は翌日午前中に入れればいいと思っていたの
だが、それでも真面目なわしは昨夜の22時には、
「欄外」の文章を秘書みなとトッキーに送っていた。
それ以降、最終の8pがまだ完成していなかったから、
今か今かと待っていた。
22時半には「わし、風呂に入っていいのかな?
だれからも返事がないから、さっぱり分からんよ」と
LINEに書きこんでいる。
結局、「仕事場は私以外、みんな帰りましたので、
どうぞお風呂、入ってください」と秘書みなぼんが
返事してきた。
たまたま昨夜は秘書みなが仕事場に泊まり込んで、
ライジングをやっていたのだ。
昼間、弁護士事務所に行っていたから、ライジングの
仕事が遅れて、帰らなかったのだろう。
みなぼんがいなかったら、わしは0時過ぎても延々と
待っていただろう。
頭に来て風呂入って、すぐに寝た。
ところが、今朝気づいたが、チーフ広井は深夜、
8pの原稿を、LINEで送って来ていたのである!
広井が起きていたのか?寝ていたのか?
男どもが帰ったのか、仕事しているのか?
さっぱり分からない。
LINEは「既読」になっていたから、読んでいるのに、
スルーしたのである。
たぶんわしに叱られると思って、返事をしなかった
のだ。
子供じゃあるまいし、漫画家のアシスタントという
ものは基本精神がオタクだから、社会人の感覚が
全然育っていない。
LINEに返事しなければ、わしが寝られないから、
却って怒ってしまうという常識も働かないのだ。
けれど社会性において、漫画家が特殊かどうかは
分からない。
戦後民主主義で育った者たちは、どいつもこいつも
甘え腐って、子供並みの精神性しか持っていない。
手とり足取りで教えてやるしかないのだ。
「LINEはスタッフ全員の意思統一をはかるには、
便利な道具だ。既読という機能もあるし、みんなが
読んだかどうかも分かる。」
だが、それを使う者が、幼稚ならば、何の役にも
立たない。
道具がいくら進歩したって、それを使うのは人間だ。
人間が幼稚で非常識なまま、進化しなければ、却って
「信頼」を失う結果となる。
今後は深夜でも、直接「電話」するか、あるいは
「電報」を打って確認を取るしかないな。