1994年のゴー宣と言えば、まず特筆すべきはこれ!
「新語・流行語大賞」(現・ユーキャン新語・流行語大賞)に「ゴーマニズム」がノミネート。連載3年目にして、ゴー宣は文字通りの「社会現象」にまでなったのでした。
「時代を語る」にあたり、流行語は格好の材料。今回は、ゴーマニズムと一緒にノミネートした各語について、29年後の現在から見た印象を語ってみましょう。
●価格破壊
当時は「失われた30年」のスタート付近。延々と続いたデフレスパイラルで経済力が弱りきった末に、昨今のインフレ状況に喘いでいる現状からすると、「価格破壊」という言葉が妙に禍々しく感じられます。
が、この年に上京・就職して独立した自分としては、話題になっていたダイエーのPB商品などを呑気に有難がって使っていました。特に、まだ一般的でなかった「発泡酒」とか(年齢を細かく計算しないでね)。
●ヤンママ
この頃のヤンママの子供も現在アラサー。本来であれば、何年か前にヤンママに続々と孫が生まれて「ヤンババ」が流行語になってもよかったんでしょうが、実際は出生率の低下が危機的な水準に。
この頃から真剣に対策を考えていれば、多少は違ったのかもしれませんが、今や時すでに遅し。出生に関する事柄は、危機になってから有効な対策を取るのはほぼ不可能です。
それを考えると、皇位継承について「悠仁さままでゆるがせなく現状維持し、次の世代で」などという言説がどれほど罪深く無責任なものであるかが理解できます。
●新・新党
前回の内容と被るので割愛しますが、無常観はなはだしいですね。
●大往生
永六輔氏の同著は、この先も延び続ける平均寿命と呼応した老人向けベストセラーの走り的な作品だったと思います。それらが大量に流通した末の、現在の日本人の死生観は…「コロナ騒ぎ」の有様を見ると、失望からへたりこんでしまいそう。
●人にやさしい政治
この「内容が不明確なため受賞者が保留」って所が全てを表してて、完全にギャグですね(^^;)
●契約スチュワーデス
「人にやさしい政治」が流行語になった年に、非正規雇用が同時にノミネートするってどういうこっチャイナー!
●関空
同じ「大阪の人工島」で開催予定の万博は乱気流真っ只中。1970年の岡本太郎のごとく、よしりん先生をプロデューサーに迎えたらどとーの博覧会になったろうに(おべっかでなく、現代の日本においてこれほど適任の表現者は他になかなか居ないと思う)
●就職氷河期
自分が就職した年にこれが入っているのはなんとも複雑ですが、実際に氷河期の「ピーク」が来るのはこの何年も後でした(そしてそのピークの年に、勢いで会社員を辞めてしまうという私の行動は、良い子は真似しないでね(良い子じゃないので何とか今も生きています)。
うーん、なんか暗い感想ばかりになってしまうのは、私の脳内にセロトニンとかオキシトシンとかが足りてないのかな…?ちなみに、昨年2022年はどうだろう
・キーウ
・きつねダンス
・国葬儀
・宗教2世
・知らんけど
・スマホショルダー
・てまえどり
・Yakult(ヤクルト)1000
・悪い円安
・青春って、すごく密なので
ぎゃあ!Yセツ女王が入ってる!(どうやら疲れているようだ)