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高森明勅
2023.11.9 08:00皇統問題

敬宮殿下がお名前の他にご称号をお持ちなのは「直系」の証

天皇陛下の次の世代の皇族でお名前の他に
ご称号をお持ちなのは敬宮殿下お一方だけ。

秋篠宮家のお子様方は皆様、お名前だけだ。
それは直系か傍系かの違いを示す。

直系の皇嗣であられる「皇太子」のお子様の場合は、
お名前の他にご称号を授けられる。

今の天皇陛下の場合は「浩宮」というご称号だ。
秋篠宮殿下は「礼宮」、ご結婚によって国民の仲間入りをされた
黒田清子様は「紀宮」という具合だ。

しかし、傍系の皇嗣のお子様にご称号はなく、お名前だけ。
秋篠宮家のお子様方がお名前だけをお持ちなのは、
まさにその事実を示す。

しかし近頃は、敬宮殿下についても、
もっぱらお名前だけで呼ばれており、“直系の証(あかし)”と
言うべきご称号で呼ばれる場面をほとんど目にしない。
これは少し残念だ(宮内記者会の質問の様子を見ると、
当初は「敬宮様」とお呼びしていたのが、平成16年頃から
「敬宮愛子様」という呼び方に変わり、
それが平成19年頃から「愛子様→愛子さま」に
移って行ったようだ)。

敬宮殿下がお生まれになった翌年(平成14年)、
当時は「皇太子」でいらした天皇陛下は、
お誕生日に際しての記者会見で、お名前とご称号に
込められたお気持ちについて、丁寧に語っておられた。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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