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笹幸恵
2023.9.8 07:51日々の出来事

過去のあやまち?

沖縄最終日は、読谷村の戦跡めぐり。
その一つがこちら、特攻艇秘匿壕。


比謝川の河口。
このあたり一帯は、米艦船がぐわ〜〜〜ッと押し寄せた地域。
個人の敷地なのか、河口付近は金網フェンスに囲まれている。
が、「通行止め」とプレートがかかっている入口が半開き!
しめた!
そのまま入っていくと、河口に面した岩場に秘匿壕がありました。
注)その後、ここで船の修理をしていた人を発見してちゃんと挨拶したよ

陸軍の特攻艇「マルレ」を擁する部隊が
この地で壕を掘ったようです。

しかしなあ。。。
村の教育委員会がちゃんと説明板を立てているのは
いいのだけど・・・。


過去の過ちを学ぶ・・・。
なんだ、それ。
具体的に何が過去の過ちなんだ?
マルレを開発したことか?
マルレによる特攻作戦のことか?
沖縄戦のことか?
それとも戦争全般か?

ふんわりしていてナゾすぎる。
とりあえず、こうした一文を入れなければ
沖縄では戦争遺跡を示す説明板も立てられない、
その「世間」だけは厳然としてあるのだな。


比謝川河口

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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