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笹幸恵
2023.8.8 08:08皇統問題

倉山Yahoo!記事へのコメント(抜粋)

昨日、大須賀さんが紹介していた
倉山のYahoo!記事(SPA!からの転載)は、
コメントが200件を超えている。

「皇位継承と男女平等は無関係だ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5823740b3dba5972087c26aefa870021a23ad7c

倉山に批判的なコメントがほとんどだが、
なかには秋篠宮家批判が目的だったり、
国民主権病に陥っているなあと感じるものも。
だけど明らかに「常識」がわかっている人の声も。
参考までにいくつか抜粋。

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「多くの日本人は女性天皇と女系天皇の区別もついていない 」
馬鹿にするのもいいかげんにしろ!倉山!
もう20年も前からこの議論はおこってるんだぞ。大概はわかっとるわ。
だから今のままでは皇統が続かないから危機感を持って女系天皇を認めるべきとの国民の認識なんだよ。

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倉山氏のこの主張はどこをどう切り取っても詭弁でしかない。
 ≫「皇后に男がなれないのはけしからん」とでも言うのか? 
という例えだけでも、もう失笑。 天皇の継承は男女を問わず、直系でよい。

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「男女平等だから、女性天皇・女系天皇を認めるべきだ」と言っているのではなく、
直系長子がおられるのに女性ということだけで資格を剝奪されることが誤りだと言っています。
女性・女系の区別もできないと国民を見下す発言をなさっても、
国民の80%以上が女性天皇を認めているのが現実です。
また、女性天皇を中継ぎなどと見下す物言いも下品です。
36年間も続いた統治を中継ぎということ自体がおかしいです。
そう言う重要な部分は出さずに論点ずらしをしてももう国民は騙されません。

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常識でいうなら、天皇陛下の娘さんである愛子様が天皇になれない方が常識的におかしいでしょう。
いろいろとツッコミどころ満載だが、側室がなければ男系男子限定は無理なことは
歴史が証明している。(歴代天皇の約半数の出自は側室)
また、「皇位継承権を女系に拡大しても同じ」というが
女性・女系まで拡大すれば皇位の安定継承が格段に増すことは
子供でも分かる理屈ではないか?
万能の方法論などないのだから、少しでも安定的な制度を模索することはそんなに悪いことだろうか?
まあこれも皇室を守りたいという価値観があることが大前提だが…。

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皇室に嫁ぐと、男の子を産めとものすごいプレッシャーをかけられます。
それは想像を越えるストレスでしょう。それが繰り返されることを考えたら、辛すぎます。
国民から見て愛子さまは敬愛すべき方で、希望の光となりますよ。

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偏った考えに基づいた記事。
過去に女性天皇がいた事実も記事に自分で書いて、しかも中継ぎとか言い訳してるし、
中国と比較にしても日本で皇位簒奪の企みが無かったかの様に書いてて
南北朝を無視する辺り、結論ありきの主張。
ちなみに個人的には諸外国の王室に倣った近代化はあって良いと思いますが、
女系で養子や婿を皇位につける場合は何らかの審査が必要と思われる人物が散見されますけどね。

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流し読みだけでもツッコミどころしかないですね。
日本特別!日本スゲーの自画自賛に酔いしれて、
現実的に天皇制の存続が危ぶまれているのにいまだに男大好き男トクベツ論から離れられない。
そもそも血筋をそこまで絶対視するなら、女系で繋いだ方がはるかに確実なんですよ。
側室がたくさんいてDNA鑑定もなかった時代、生まれた子の父親なんかいくらでも誤魔化せた。
古典にだってそういう物語は出てくるのに、
「万世一系、男系男子の天皇家は世界でも凄すぎるから今後も変えさせない」と
盲目的に騒ぎ続けるのは、ちょっと頭がお花畑なのでは?
なお男系男子好きが支持しがちな旧宮家の皆さんは、
長い歴史のうち皇族に取り立てられた期間は40年程度、
天皇に遡るには500年程前の家系図が必要だし、
彼らの存在意義は明治天皇らの内親王の輿入れ先になることだったわけで、
愛子様よりはるかに血の薄い実質女系であることをお忘れなく。

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この先生論理組み立てが出来ない人だ。
皇位継承と男女平等は近代歴史政治家、学者が議論さた事実があり、
未来の皇統継承を論じる時に、側室制度が時代に即応出来なくなった現在、
男系男子天皇継続論は不可能な事。こんな事が解らないのか。
国民が納得・理解出来る方策を講じる事は、当然であるし、
国会及び内閣府(岸田)はすぐに議論を始めるべきだ。

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この論理を押し通すとなると、もうその理論の皇統は途絶えている可能性は大いにありますね。
その論理を証明する科学的根拠なんてどこにもありませんからね。
押し通したいならばその科学的根拠を示してください、
先ずは現実的に全ての皇族、そして旧宮家と言われるところまで調べてご覧になったら如何ですか?

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こじつけ、論点ずらしだらけの駄文。つっこみどころが多すぎる。
これまで皇室に男性天皇が多くて男系天皇が多かったのは、
世の中の男女不平等を反映させて来たからに決まってるじゃないか。
世の中が男女平等になって来たのだから、皇位継承のあり方も変化して当然。
かつて男女不平等社会に歩調を合わせて来たのを反転させて、
これからは男女平等社会に合わせれば良い。愛子さまが皇太子になられることを期待する。
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地に足つけて考えてくれる人がいて良かった。
しかしこうしたコメントは、ひとたび倉山の脳内を通過すると
「未来の天皇がおわす秋篠宮家を批判する不敬な輩」に
変換されかねないので要注意。

個人的に、倉山には「こじつけもいい加減にしま賞」を贈りたい。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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