昨年(2022年)末に「愛子さま応援祭り」という名前が登場した時、私の脳内には「〝祭り〟であるからには、歌舞音曲を伴った華やかさがなくては!」「現代のフェスティバルであれば、映像を使った演出は必須!」という強い思いが浮かび…当時は公論サポーターでもなかったのに、勝手に固く決意しました(笑)。
結果、7月23日の本番では、様々な映像・音楽を使った演出を担当する機会がいただけ、非常に嬉しいご感想も多数頂いております(ありがとうございます!)。
こうした、イベント用の映像が作られる過程ではどんな事が行われるのか?これは読み物として面白そうなのと同時に、皆さんが様々なイベントを行う上での参考にもなると思いましたので、何回かシリーズで書いてみます!
第1回は、本番の冒頭〜入場で映写したこちらのオープニング映像!
「愛子さまを皇太子に」というテーマを力強く打ち出し、しかも深い関連性を持ったモチーフとしては「天岩戸開き=朝日」しかないだろう!というアイデアは、比較的すんなりと決まりました。
しかし、実際にやってみると、意外とニュアンスが難しい。業務用の映像ライブラリから素材を探したのですが…
「日本っぽい朝日の映像」って、どうしても「年賀状」ぽくなっちゃうんです。
あと、安易に富士山とか入れちゃうのも、ネトウヨおじさんのTwitterカバーみたいでちょっと嫌(笑)
もっと神話から未来に突き抜けるようなイメージで、なおかつ数十秒間の尺がある(←素材としてはこれも大事!)映像は無いか?と数百本プレビューした結果見つけたのが、
山頂から雲海と日の出をタイムラプス撮影したこちらの映像!
かなりイメージに近いのですが、問題も色々とありました。
まず、電線など人工物の映っている部分を加工し、
明るくなると、けっこうスッキリした青空になってしまうので、時間変化にあわせて色を大幅修正。
そして一番難儀したのが、太陽が昇りきると、雲に隠れて地味になっちゃうんですね。ここはさらに光で満たされた世界につなげたい!
そこで、途中からCGで作った太陽を足して、実写と自然につながるよう合成・調整。
文字の出現も、荘厳さを保ちつつ、決して威圧的にならないよう細かく調整した光のアニメーションを纏わせました。心の中の「愛子さまへのときめき」と向き合いながらの作業です。
タイトルが出てからの背景は、「愛子天皇論」発売時の速報に作ったループ素材を流用。関連したプロジェクトの中で、こうした応用できる素材を作っておくと、イメージを統一できると共に、労力も大きく減らすことが可能です。
冒頭から文字が出るまでの音楽は、実は書き下ろしではなく、20年ほど前に演劇のために作った曲。「宇宙船が地球に帰還する」シーン用に書いた曲だったので、スケール感的に今回の映像にピッタリとはまりました(そこ!「2001年宇宙の…」とか言わないように!名誉毀損で裁判しますぅ?(笑))
元曲は(元の芝居の内容だった)木管中心のせつない雰囲気に展開するので、こちらも以前に、不動産会社の企業紹介ビデオ用に作った曲を編集で接続。これはBGMとして使いやすいように「どこで終わっても不自然でない」構造にしてあるので、万一のアクシデント等で師範入場の所要時間が伸びても、途中で音楽が終わってしまわないようにしています。
今回はストックからの使用になってしまいましたが、今後の「愛子さまイベント」用に、恋闕を込めた専用の楽曲を沢山つくってみたい!
それらを踏まえた上で映像を再度観ていただくと、また違った感覚でお楽しみいただけると思います。
次回も、さらに他の映像のメイキングをお届けします!