りゅうちぇるが自殺した件は重大問題なのだが、
ほとんどの人には分からないのだろう。
今朝の玉川徹のコメントは的が外れている。
SNSで誹謗中傷が凄いからというのは真実から
逸れている。
真の原因は、性差の問題がまだ誰にも理解されて
いないからであり、理解されていないから勘違い
して誹謗中傷になってしまうのだ。
「多様性」という言葉だけでは、性差のグラデーション
の実相への理解が進まない。
「男と女の間には暗くて深い溝がある」と野坂昭如が
歌っていたが、それならば現在の男尊女卑・エセ保守
のままの感性で良かっただろう。
LGBT法案で大反対していたエセ保守ども(百田や
有本のような超単細胞や、竹田のような差別主義者ら)
には、りゅうちぇるの問題は、ちんぷんかんぷんで、
関心すらないだろう。
LGBTは時代が進歩したから出てきた問題ではなく、
昔々からずっとあったのだけれど、隠蔽されてきた
真実に過ぎない。
男と女の間には、暗くて深い溝などない。
グラデーションで繋がっていて、先天的でありながら、
生まれてからもグラデが移行しうる後天性もあるのが
科学的真実だろう。
わしの『恋愛論 完』(光文社)は、そういう時代の
移行期に描かれた作品として、象徴的に美輪明宏との
過去の対談漫画を掲載した。
美輪明宏は実に先見的だった。