ニセ旧皇族の竹田恒泰が、「宮さま詐欺師」という批判に業を煮やしたのか、こんなことを言い始めました。
「詐欺師」というのは名誉毀損に該当します。削除をお勧めします。リツイートや拡散するのも同様です。見かけた方はリツイートした方に教えてあげてください。最近は言論空間での誹謗中傷は社会問題となっていて、侮辱罪も厳罰化されました。
宮さま詐欺師・竹田恒泰を論破! https://t.co/5kEQshy8Uj
— 竹田恒泰 (@takenoma) June 25, 2023
こんなふうに言えば、訴訟リスクに怯えて削除するとでも思ったのでしょうか?
じょーだんじゃありません!
竹田は以前、名誉毀損で訴訟を起こして完敗しているんですから。
竹田が訴えた相手は戦史・紛争史研究家の山崎雅弘氏。
富山県朝日町の教育委員会が竹田を招いて中高生向けの講演会を企画したことに対して、山崎氏はツイッターで「人権侵害常習犯の差別主義者」である竹田は中高生向けの講師にふさわしくないと批判。
すると竹田は、ツイートが名誉毀損だと主張し、削除と謝罪、そして慰謝料550万円を求めて訴えたのです。
その裁判の結果は、地裁も高裁も山崎氏の全面勝訴。最高裁も竹田の上告を棄却。
山崎氏の完勝でした。
竹田は、「人権侵害常習犯の差別主義者」という批判を全く覆せなかったのです!
「差別主義者」という批判すら否定できない竹田が、「宮さま詐欺師」という批判を否定できるわけがありません。これまでさんざんニセ旧皇族稼業で生きてきたのだから!
竹田がやったことは、典型的なスラップ訴訟(批判や反対意見を封じるために、勝敗は関係なく起こす訴訟。恫喝訴訟ともいう)だったわけです。
竹田は懲りもせずにスラップ訴訟を匂わせていますが、そんなことをやっても竹田が「宮さま詐欺師」だという事実が有名になる効果しかないことは、もう言うまでもありません。
竹田のスラップ訴訟については、山崎氏が『ある裁判の戦記』という本にしていて、東京新聞6月22日夕刊の「大波小波」で「抜群に面白い。第一級のエンターテインメント、リーガルサスペンスである」と評していたので、読んでみようと思います。