20数年前、まだフリーランスとして駆け出しの頃、「テスター」という仕事をよくやっていました。これは、開発中の機材やソフトなどを使って、仕様通りに動かない所や、想定していなかった不具合などを見つけるという作業で、デジタル製品の開発において必須の工程です(ゲーム開発などでは有名ですね)。
で、私これがけっこう得意でして、自分で言うのもなんですが「売れっ子」だったんです(だいぶ生活助かったー!)。この仕事は発生状況の記録や、再現の手順や確率などを詳細ながらも端的にレポートしなければいけないんですが
例えば
「○○をしていたら、△△になりました。その後は一度も起きていません」
こんな感じだと、正直あまり呼ばれなくなってしまい
理想は
「○○の実行中(起動後、約10分。直前に□□を実行)△△(さらに細かくXX)が発生。再現を試みた所、検証時は30回実行した内で2回再現した。
因果関係は不明ながら、2回の発生時には※※が接続されていた。以下、2回目の発生時のスクリーンショット」
みたいな精度で書くと、エンジニアさんが不具合の原因を特定しやすく、重宝されるんですね。
こういった作業の積み重ねで、最終製品のプログラムの精度が上がって行くわけです。
さて、この仕事は通称「バグ出し」と呼ばれていましたが、最近これにちょっと似た事をやってたなあと感じました。
「論破祭り」の事です。
どこかが故障しているのではと疑うレベルの(笑)妄言を見かけると、短文で端的におかしな所を指摘する。これをやっている時の感覚が、バグレポートを書いている時の頭の働きにけっこう似ているんですね。
多くの人がこうした事を積み重ね、それが愛子天皇論などの作品の内容にも影響があったとなると、心労も多かったけど意義があったなあ、とバグ出しに似た達成感までありました(笑)
まあ、男系男子固執論は現代社会の「バグ」みたいなものですし(ちょっと宇野常寛さんみたいな例え(笑))、ただ作業の様子をより的確に表現するなら「バカ出し」と呼ぶほうがピッタリかも(笑)
最近、男系固執の目新しい理屈はとんと見かけないですし、本やイベントがいよいよ形になっている焦りか、つまらないイチャモンみたいなものばっかり目立ちますものね。
ぼちぼち、「愛子天皇論」(v1.0)リリースに向けたバカ出し作業は、ほぼ完了したと言えるのではないでしょうか(笑)
よしりん先生が6/3のブログで書かれていた通り、バカ出し作業の論破祭りは保守作業(ダブルミーニング?(笑))を続ける感じでゆるやかにキープするぐらいにし、v2.0(次の次元)に上昇させるための言論や行動をメインにする時期かもしれないですね。
そうそう、昨日6/3に開催した第2回の「ゴー宣オープンマイク」でも、参加者の皆さんの熱量がまずます高まり、非常に感動的でした。こちらのレポートや動画公開も追って行います!