今週号「SPA!」のゴー宣、
家政婦よしりんが皇統を男系男子に限定することの
問題点について列挙するのに対し、
男系固執女子3人組の反応がそれぞれ違っていて
興味深かった。
そのうちの一人、隙田は、
最初から最後まで「女の血は穢れ」だと主張。
何を聞いても、なーーーーーーんも考えない、
脳みそツルッツルの思考停止状態。
そんな彼女を見て思い出したこと。
私が小学生の頃に読んだマンガ『生徒諸君!』では、
主人公の尚子が恋心を抱いた相手、沖田くんが、
女を「穢れているから」という理由で遠ざけていた。
もうウン十年も前の話なので記憶は定かではないが、
「女って穢れているのかあぁぁ」と驚いたこと
だけは覚えている。
脳みそが隙田同様、トゥルントゥルンだった当時は
「へーそうなんだ」としか思わなかった。
一方、先週の連続テレビ小説「らんまん」。
主人公・万太郎は植物学者を志して東京に発ち、
実家の造り酒屋は姉の綾が継ぐことになった。
しかし分家の人たちは「女なのに」と目を剥く。
要は、女は穢れているから酒蔵に入れない、
その女が当主などとあり得ない、ということだ。
明治初期、十分あり得る反応だろう。
ところが綾は涙ながらにこう言った。
「(自分ではどうしようもない)女に生まれたというだけで、
女は、これからもずっと穢れていると言われ続けるのですか」
※高知弁わからないので標準語に変換
シビれたぁぁ。
明治時代にこんなことが本当に言えたのかどうか、
監督や脚本家の意図が入っているとわかっていても、
シビれたなぁぁ。
もう今の時代、「女は穢れている」なんて、
「ハイハイ、生理でしょ」としか思わない。
男自身が惑わされるからといって
女をそうやって蔑むなど、あまりにも幼稚すぎる。
それに乗っかる女も女。
イマドキ、生理用品のCMだってバンバン流されている。
忌むものでも何でもない。
男のアンタだって、その女から産まれてきたんでしょうが、
としか思えない。
自分の中に潜んでいる差別意識を直視しなけりゃ
どうしようもない。
「女は穢れている」なんて、
科学的思考を放棄していると同義。
伝統と因習の区別がついていない証拠。
要するに、脳みそがつるんつるんのまま、
何らアップデートされていない(できない)と
言っているようなものだ。
男系固執派は、これが伝統だからの一点張りで
歴史を自分の都合のいいように解釈しているが、
女がダメだなんて理由、「穢れ」以外にあるか?
結局、トゥルントゥルンなんだよ、脳が。
ちなみに「SPA!」同号の倉山満、
「妄想大御心は国を亡ぼす」だって。
わかっているなら、妄想をやめなさい。
あなたが。
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