未だに「コロナ」といったら特別な病気という幻想から離れられない人はずいぶんいるようです。
12月9日付産経新聞に『コロナにかかって考えたこと』というコラムが載っていたのですが、筆者の乾正人というコラムニストは最近コロナにかかったそうで、それについて
「ワクチンの副反応いやさに、 3回目を打ってから半年以上も接種間隔をあけてしまったのも敗因だ。油断大敵とは、コロナのためにあるような言葉である。4回目の接種がまだの中高年の皆さんには、なるべく早く打たれるようお勧めする。」
と書いています。
いやいや、コロナワクチンなんか、何回打ったって効かないから!
神奈川県の黒岩知事なんか、5回目打った直後にかかってますから!!
そして、続けて乾氏は、
「かかってしまうと、中国•武漢発のウィルスが普通の風邪でない事実を、身をもって知ることになる。」
と警告しています。
いやいやいや、もう3年も経過して変異に変異を繰り返して、今のコロナは「中国・武漢発のウィルス」じゃないから! もう「普通の風邪」だから!
ところがこの人は、今なおコロナは「普通の風邪ではない事実」を、身をもって知ったそうです。
では一体、どんな症状に見舞われたのかというと…
「何しろ倦怠感が半端ない。熱発はワクチン効果か38・1度にとどまった。」
熱が38.1度って、フツーの風邪でしょ?
ところがそれは「ワクチン効果」だと思っているようです。
いやいやいやいや、ワクチンの4回目を打ってなかったから罹ったけど、3回打ってたから熱が38・1度に留まったって、それ、どういうワクチン!?
悪く出たことは全てワクチン打たなかったせい、良く出たことは全てワクチン打ったせいなの?
で、さらにどんな症状が出たと言ってるかというと…
「発症から3日間は、記事を書くどころか、うまいモノを食いたいとか、冷えたビールをグイっと飲みたいとか、万馬券を仕留めたいといった欲望が一切わかなかった」
いやいやいやいやいや、
熱が38・1度で、倦怠感で3日間仕事ができず、食欲もなく、遊びに行く気にもなれなかったって、
そーゆうのを、「普通の風邪」って言いますから!!
さらにこの人、こう書いてます。
「コロナで悟りを開いた、と書けば聞こえはいいが、くだらない日常ともまぼろしともつかぬ夢を見ては目が覚める「酔生夢死」状態になったのである」
いやいやいやいやいやいや、
意識朦朧となって寝たり覚めたりを繰り返すってのも、風邪ひきゃフツーにあることですから――――!!
それで、そこまで「普通の風邪」のはずの症状を大げさに言っておきながら、このコラム、後半では医療が行き届かないのはいつまでも「2類」にしているせいであり、「いまだ季節性インフルエンザと同じ『5類』に転換していない政府の無策」だと、非難してるんです!
一切、わけがわかりませ―――ん!
コロナが人をおかしくするのか、もともとおかしな人が多かったのか、もうわかりませんが、おかしな人にならずに済むいい方法はあります。
『コロナ論』を読むことです!!
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