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小林よしのり
2022.10.27 07:50日々の出来事

人の宗教は聞いちゃならないのか?

野党の議員が「あなたは統一協会の信者ですか?」と
質問したら、産経新聞や三浦瑠麗がえらく怒っている。
よっぽど世の中の「統一教会追及」が疎ましいのだ
ろう。「食傷気味」だとか言ってたしな。

たしかに人の宗教をズケズケ聴くのは良いことではない。
だが、「信教の自由」を侵しているとヒステリーになる
ほど、それはタブーでもない。

わしなら「違います。わしは仏教です」と応えるし、
「神道です」と応える人も、「プロテスタントです」
「カソリックです」でも、応えられる人はいるだろう。

世界標準では「無宗教です」と言った方が怪しまれる
らしい。

応えられないのはカルトくらいだろう。

自分の宗教を口に出すのって、そんなに恥ずかしい
ことなのだろうか?
隠れキリシタンじゃあるまいし、「統一教会じゃありま
せん」と応えたら、マザームーンの「踏み絵」を要求
したり、「印鑑踏み」とか「壺割り」とかをやらせる
わけでもないだろう。

そもそも集金奴隷を生産して、家族を破壊しまくる
「反日カルト」を、まともな宗教あつかいして、
「信教の自由」があると妄信している産経新聞や、
三浦瑠麗の方が常識が狂っている。

たぶん被害者の声など、耳栓して聞いていないだろう。
「食傷気味」なのだから。
統一協会は三浦瑠麗を広告塔に使った方がいいね。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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