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小林よしのり
2022.10.13 18:06日々の出来事

「三丁目の夕日」は、ほんの一時期の幻想です。

金城氏の主張は、彼個人の主張ではなくて、いわゆる
自称保守(≒皇統の男系固執)の論者の通念でしょう。

かなり昔から「専業主婦が理想だ。男は外で働き、女は
子育てするのが合理的なのだ」という考えの人は、男
にも、女にもいました。

結局のところ、「男女雇用機会均等法」が悪法であって、
それ以前に戻せば、理想の家庭と、理想の日本経済が
復活すると、彼ら、彼女らは思っています。

わしもそういう高度経済成長の時代の標準家庭に育った
ので、長いことその影響から抜けられなかった。

この問題を扱うと、必ず「公論」ではなく「私論」を
言い出す人がいて、多様な考えがあっていいだろうと
「相対主義」に持ち込む人が出てきます。

あなたのその私的な考え方をスタンダードにしたら、
日本を良くする社会設計に繋がりますか?
・・・を議論にするのが「公論」です。

わしはもう、すっかり考えを変えてしまいました。
「男女雇用機会均等法」以前は「男尊女卑」でした。
わしは70歳ですが、脳が異様に若いので、次の時代に
飛び立ちます。
年齢はわしより若いくせに、脳が異様に老いた自称保守
の男女は、いつまでも「ALWAYS三丁目の夕日」の幻想に
浸っていなさい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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