密教Liveの議論が終わり、まず感じたのは「先生の話の文脈の美しさ」。
身近な話題からはじまり、様々な分野にわたって論じているのに、それらが一つの大きな流れとなって、すーっと頭に入ってくる。
こういう話し方を日常で経験することがないから、とても不思議な感覚です。
先生の話すエピソードの一つ一つが、笑いも含めて実は重要な要素で、そこから重大な思想に到達するんだということが、最後に覚醒するように、明瞭に見えてしまいます。
振り返って、文脈の圧倒的な美しさに感動します。
現在、SNSや動画など、特にネットで、有名人の発言の一部が切り取られて拡散されています。
たしかに手軽に発言内容を知ることができるようになりました。
ただSNSや動画での切り取り「発言」は、人々には単なる情報としてしか扱われず、その情報は人々の炎上も含めた刹那的な消費の対象となり、良くも悪くもイメージの積み重ねになっているなと思います。
本当に、反射的に「反応」しているだけの人が多くなりました。
コロナ全体主義しかり、皇室問題しかり。
今のネット言論は、文脈から考えることがなくなって、理路整然とした文章・思想というものが消滅していると思います。
だから馬鹿しかいなくなってしまったのでしょう。
先生の話は、思想の末に未来がみえることがすごいと思います。
議論とは、仮定の話も含めて、自主規制なく、自由闊達に話し合い、人々が生きていくための明るい未来を創造することだと思います。
密教Liveでも、3時間を通して、「伝統と因習を区別し、人類は進歩し、男尊女卑を乗り越えていく」というような議論がありました。
私はこの明るい未来に本当に感動しました!
この思想の末に至るまで、先生の一つ一つの言葉に頷きながら、
ここまでたどり着いた先生の思想をナマで聞いて、思考する過程を経験できたことは貴重だと思います。
だから私は先生に、密教でたっぷり話してもらいたかったのです。でもSNS時代では、かえって危険なのかもしれないですね。
今後は生放送ありの公論イベントで、よしりん先生の話の文脈から生み出される、思想が深まっていく過程を実感してほしいと思います。