こんなに長くやるつもりはなかった「表現者クライテリオン」批判ですが、さすがに7月号のウクライナ関連については言うべきことも言い尽くした感があるので、ひとまず今回をもって一区切りにしたいと思います。
ところで、表現者クライテリオンの公式ツイッターに、こんなのが上がってました。
「ゴー宣道場」さんに取りあげて頂いたおかげか、ウクライナ問題を特集した7月号は販売が好調で、売り切れとなる可能性がございます。雑誌の増刷はできません。まだお持ちでない方は、早めにご購入ください!
「ウクライナ」からの教訓|表現者クライテリオン2022年7月号https://t.co/s9WSc0aJuE
— 表現者クライテリオン(公式) (@h_criterion) September 3, 2022
私も散々取り上げましたから、それで販売好調ということでしたら、それは何より…って、んなわけないわー!
私ゃ「表現者クライテリオン」7月号は「欠陥商品」だと思って、こんなにブログ書いてきたんですよ。
「欠陥商品」は回収するのが商売の倫理ってもんでしょう?
ところがクライテリオンは私が書いてきた批判について何も考えることもなく、ただ、いい宣伝をしてもらったとしか思わず、「在庫売り尽くし」を狙っているようです。
藤井聡氏は動画で、
「一番我々恐ろしいのは、スルーされることなので、こうやってあのー、ご批判いただけるの、誠にありがとうございます。隅から隅まで、間違いだらけだと思ってられる方、おられたらぜひ隅から隅まで読んで頂いて、どう違うのか、そして反対の意見どうなのかってことをね、しっかりご理解いただきたいと思います。」
と、余裕を装って言ってましたけど、これだけ「隅から隅まで、間違いだらけ」って言われて、どうするつもりなんですかね?
自分がスルーされるのは一番イヤだけど、自分がスルーするのはOKって?
読んだ人がそれぞれに「ご理解」していただければそれでいいってか?
それはそうと、私は今回、藤井氏の言論のやり方を見ていくうちに、「藤井聡は、世界一の知識人だ」と思うようになりました。
藤井氏は国際法と国内法(道路交通法)の性質の違いも何ひとつ分からないほど国際法について無知なのに、徹頭徹尾、国際法を「しょうもない」ものと切り捨てて、その知識を学ぼうともしませんでした。
つまり藤井氏にとって、自分が知らない知識は「しょうもないもの」「知る必要がないもの」なのです。
自分が知らない知識を持っている国際政治学者なんか、「しょうもないもの」を知っている「しょうもない人」でしかないのだから、そんな奴はデマ攻撃で人格を貶めておけばいいのです。
藤井氏にとって、自分が持たない知識はこの世に必要のないもの。
裏を返せば藤井氏は、この世に必要な知識は、全て持っているということになります!
この世で必要な知識を全て持っている! それを「世界一の知識人」と言わずして、何と言えばいいのでしょう!?
もちろん藤井氏は皇統問題についても、自分が知らないこと以外は全て知っていて、それが必要な知識の全てだと思っているわけです。何しろ世界一の知識人なんですから!!
まあ、これでいいんなら、誰でも「世界一の知識人」になれるんですけどね。
今後も表現者クライテリオンの言論には折につけ注目していきたいと思います。
表現者クライテリオンは、いい雑誌だと思います、
編集長さえマトモだったら!!
【ロシベタクライテリオン論破祭り】
第1回 ウソついて逃げるクライテリオン藤井聡!
第2回 ロシアのプロパガンダを「多面的な解釈」と強弁する藤井聡!
第3回 道路交通法と国際法の区別がつかない藤井聡!
第4回 藤井聡の言う「多面的解釈の外交」とは何か?
第5回 NATOの東方拡大はアメリカの「裏切り」か!?
第6回 確かにアメリカは悪い! けど…?
第7回 ロシア経済崩壊の「主犯」は誰か?
番外編 藤井氏動画コメントに見る、クライテリオン読者・支持者の「程度」
第8回 藤井聡が依拠する、伊藤貫の「国際情勢認識」の正体
第9回 藤井聡氏に小学校の国語のテスト。
第10回 クライテリオンは朝日と産経の「悪いとこ取り」
第11回 ブチャ虐殺を「フェイク」だと思っていた藤井聡
第12回 「魔女狩り」という言論封じワード
第13回 もう一度、道交法と国際法の違いについて。
第14回 藤井聡氏の国際法軽視は西部邁氏の悪影響か?
第15回 明日よりクライテリオン論破祭り、最終章!
第16回 河瀨直美の祝辞はどう見ても「どっちもどっち論」「相対主義」(しかも日本絶対悪主義)だ!
第17回 篠田英朗氏は河瀨直美氏を「魔女狩り」したのか?
第18回 池内恵氏は河瀨直美氏を「魔女狩り」したのか?
第19回 細谷雄一氏は河瀨直美氏を「魔女狩り」したのか?
第20回 国連決議の「多数決」で「正義」は語れない?
第21回 「一般的道徳」って、何だろう?
第22回 平和ボケと自虐史観に完全に侵された放言
第23回 言論人とは到底言えない卑怯!「鳥兜筆者」のデマ
第24回 「どっちもどっち論」は単なる国際法の無知
第25回 国際政治学者は亀山郁夫氏を「魔女狩り」したのか?