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トッキー
2022.9.3 11:23メディア

「魔女狩り」という言論封じワード

日本ではいま、「魔女狩り」が横行しているんだそうです。

統一協会は公式ホームページに公表した声明で、マスコミが協会と政治家の関係をあぶり出そうとして各政治家にアンケート調査をしていることに対して、「まるで「魔女狩り」や「踏み絵」を行うかの如き不当な追及」と非難。

教団のお膝元の韓国でも、「魔女狩りだ!」と主張する信者のデモが行われました。

また、統一協会系新聞の世界日報も『「まるで魔女狩り」 朝日新聞が“密告”促すアンケート』と題する記事を配信しています。

さらに月刊Hanada編集長の花田紀凱は産経新聞のコラムで、全く同様にメディアの統一協会報道を「まるで魔女狩りだ」と非難。
Hanada10月号では「総力特集 統一教会批判は魔女狩りだ!」と題するページを組んでいます。
その特集ではなんと「世界日報特別取材班」が堂々と寄稿。さらには、統一協会系団体で講演をしている小川榮太郎も執筆しています。

しかしこの光景、「またか」って気がしますねー。

オウム真理教事件の時にも、警察の強制捜査に対して信者やそのシンパが「魔女狩りはやめろ!」と言いまくっていました。

反原発運動についても、原発推進派の中には「現代の魔女狩りだ!」とか言ってる人がいました。

要するに、論理的に反論できない批判を受けた人が、あたかも不当な批判を受けたかのように装い、言論封じをしようという時に貼りつけるレッテルが「魔女狩り」だったりするわけです。

ただし、例えばコロナワクチンを打ってない人があぶり出され、差別されるようなことがあったら、それこそ「魔女狩りはやめろ!」と言わなければなりませんから、「魔女狩り」という批判が必要な場合もあることははっきり強調しておきます。
しかしながら、「魔女狩り」という言葉が批判封じのために悪用される場合が多いことは、否定できない事実なのです

アメリカのトランプ前大統領が、司法の捜査が迫る度に「政治的な魔女狩りだ!」と繰り返しているのも、その典型的なパターンですね。

で、「表現者クライテリオン」7月号の巻頭コラム「鳥兜」では、ウクライナ戦争について「ロシアの言い分にも目を向けるべき」という主張をした人が「どっちもどっち論」「相対主義」だと批判され、炎上したことについて、こう書いています。

「このヒステリックな魔女狩りを先導しているのは、『国際法』を笠に着て平和の守護者を自認する、一部の国際政治学者たちである」

出た!!
魔女狩り!!

言論人だったらここは、これは「どっちもどっち論」「相対主義」ではないとか、あるいは「どっちもどっち論」「相対主義」で何も悪くないとか、論理的に反論できなきゃダメでしょ?

それをいきなり「ヒステリックな魔女狩り」って言っちゃったら、統一協会と一緒じゃないですか、藤井聡さん?

あ、このコラムの筆者は藤井さんじゃないんでしたっけ。
じゃあ、誰なんですか?こんな杜撰な文章書いてる人は?

 

【ロシベタクライテリオン論破祭り】
第1回 ウソついて逃げるクライテリオン藤井聡!
第2回 ロシアのプロパガンダを「多面的な解釈」と強弁する藤井聡!
第3回 道路交通法と国際法の区別がつかない藤井聡!
第4回 藤井聡の言う「多面的解釈の外交」とは何か?
第5回 NATOの東方拡大はアメリカの「裏切り」か!?
第6回 確かにアメリカは悪い! けど…?
第7回 ロシア経済崩壊の「主犯」は誰か?
番外編 藤井氏動画コメントに見る、クライテリオン読者・支持者の「程度」
第8回 藤井聡が依拠する、伊藤貫の「国際情勢認識」の正体
第10回 藤井聡氏に小学校の国語のテスト。
第11回 クライテリオンは朝日と産経の「悪いとこ取り」
第12回 ブチャ虐殺を「フェイク」だと思っていた藤井聡

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