よしりん先生は、小林よしのりライジングVol.439から441まで3回かけて、雑誌「表現者クライテリオン」7月号の特集「ウクライナからの教訓」を徹底批判しました。
これに対して同誌編集長・藤井聡氏が、YouTubeの「表現者クライテリオン公式チャンネル」でコメントをしているのですが、本当に呆れ果てました。
藤井氏は、巻頭の匿名コラム「鳥兜」(※)で、ウクライナに侵攻したロシアと、戦前の日本は同じようなものだと主張。
よしりん先生は、それは「間違いまくった歴史観」であり「自虐史観」であると徹底批判しました。
これについて今回の動画で、藤井氏はこう弁明しています。
「確かに当時の日本と、いまのロシアってのは違うところ当然山ほどあります。全然、全然違うのも間違いないところはあるんですけれど、似てるところはあるということを、まあ論じているわけで」
ウソつくんじゃない!
「鳥兜」は、「全然違うところは山ほどあるけれど、似ているところもある」などとは書いていません!
「今回のプーチンの決断を眼にして思い浮かべるべきは『ヒトラー』などではなく、むしろ、追い詰められていった先で暴発した戦前の日本だろう」
とした上で、ロシアにとってのウクライナは戦前の日本にとっての満州だとして、
「そんな過去を持ちながら、今回の戦争を前に、狂気の膨張主義者の所業だと他人事のように批判できてしまう日本人の感覚が私には分からない」
とまで書いているのです。
これに対してよしりん先生は、ライジングVol.440 「ロシアと戦前の日本が同じだと?」
https://ch.nicovideo.jp/yoshirin/blomaga/ar2107824
において、ロシアにとってのウクライナと戦前の日本にとっての満州は全く違うということを詳細に論証したのです。
だから、これに反応するのなら、
「ご指摘のとおりで、間違っていました」と認めるか、
「いいや、あくまでもロシアにとってのウクライナと、戦前の日本にとっての満州は同じだ」と論拠を示して反論するか、二つに一つしかないはずです。
それを藤井氏は、「全然違うのは間違いないけど、似てるところはあると言っただけ」と、当初の主張とは全く違うことを言って逃げたのです。
言論人としてこんな卑怯な態度、許されるのでしょうか?
(この稿、続きます!)
(※)匿名コラム「鳥兜」の著者は明らかに藤井氏と思われますが、藤井氏は「自分ではない」と言い張っています。
だったらその筆者本人による反論を聞きたいものです。