久し振りに新型コロナ(つか、いつまで「新型」なの?)の陽性者数が急増中ということで、羽鳥慎一モーニングショーは「第7波」!「第7波」!と、煽る気マンマン!!
しかしモーニングショーにとって都合が悪いのは、ワクチン3回接種者でも全く普通に感染していて、初代ワクチン大臣の河野太郎まで陽性になっちゃったということ。
それを糊塗すべく、玉川徹が言います。
「3回目接種しても意味がないんじゃないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。しかしそういうことではないんですね。
ウイルスとワクチンの関係ってことで言えば、まあ、まあ、戦争に例えてどうかとは思いますけども、要するにウイルスっていう軍勢が、身体の中の軍勢でどう戦うかって話なんですよね」
ん? んんん???
それ、どっかで聞いた話だぞ?
てゆーか、その例え、
SPA!の先週号(7月12日号)掲載の
ゴーマニズム宣言『免疫の軍事訓練は国防と同じ』を読んでなければ、絶対に出てこない発想ですよね!!
そうか~、玉川徹、読んでるのか!
漫画家なんか影響力がないから相手にしないとか言っておいて、実はこっそり読んでたんだ!!
だったら体内には「免疫」があり、これを軍事訓練して戦うしかないということまで、普通の頭をしていればわかるはずですが、そこまで認めると都合の悪い玉川、ここから先は「免疫」の存在を完全に無視した奇説を唱え始めます。
「ワクチンを打ってなければこっち側に防衛力がないので、ちょっとだけのウイルスでも感染が成立してしまうと。で、まあ最初に打った、2回目に打った頃、アルファ株なんかに関しては非常に有効な防衛力だったので、ウイルスに対して90%くらい防ぐことができた」
ワクチンを打たなければ、人体には防衛力がない!!!???
そもそも、最初のワクチンは武漢株ターゲットで、英国型のアルファ株には最初から効いてなかったはずですけど?
玉川サン、本当に本気で人間のウイルスに対する抵抗力は、ワクチン接種でしか得られないと思ってるの?
じゃあ、ワクチンのない時代の人類は、どうやって生き延びてきたの??
「免疫無視」という、耳を疑う非科学を滔々と述べる玉川は、続けてこう言いました。
「しかし、いま、オミクロンになって、ウイルスの方も変わってきてですね、同じだけの軍勢では全部を防ぎきれないっていう状況になってきている。じゃあ必要ないのかと言えばそんなことなくて、やっぱり入ってくるウイルスの量が多ければ突破されてしまうけれど、少なければ突破されないということだと思うんですね。だから、3回接種すればどこへ行っても罹らないということではなくて、いっぱい曝露してしまえばやっぱり感染してしまう」
「人間に免疫などない」ということを前提に、ウイルスに勝つには、ウイルスの量以上のワクチンを接種するしかないというトンデモ説を力説する玉川。
だったら玉川は、「第7波」に対して、4回でも5回でも6回でもワクチンを打て!それしか方法はないんだ!! と言わなければならないはずなのに、ところが最後にこう言ったのです。
「ただ、4回目以降に関してはちょっと僕も調べてるとこなんだけど、これちょっとわかんないとこがあります」
これにはびっくり仰天!!
ワクチンをウイルスよりいっぱい入れるしか方法ないはずなのに、4回目以降はわかんないって、じゃあどうすりゃいいの?
せっかくゴー宣を読んだのに、今さら「人には免疫がある」とは死んでも言えないものだから、この支離滅裂!!
この破綻しきったオツムで、まだ「第7波」を煽ろうとしているのだから、本当に危険です。
しかし、収穫は玉川が『ゴー宣』を読んでいるのがわかったこと。
じゃあ、自分がどう描かれているかも、それが歴史の記録として残ることもわかっていて、それなりのプレッシャーにもなっていると見ていいわけですね?
これは面白いことになってきました!